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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第五章 ボフミエ皇帝誘拐する

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辺境の地でクリスは目覚めます

少し遅くなりましたが、なんとか間に合いました。

一方のクリスは辺境の森の中に作られた畑の中にすさまじい大音響とともに転移していた。


ジャスティン・ギンズバーグは音と共に外に飛び出していた。

爆音とともにすさまじい魔力を感じる。

こんな魔力持つ奴なんて知らない。

ボフミエ皇帝?いや、奴の魔力なんてこの魔力に比べれば子供のようなものだ。

一瞬皇帝が画策していた魔人、あるいは魔王かとも思ったが、邪悪な感じはしない。

山奥に逃げた人々共に荒れ地を開墾して作った畑の端にそのものは倒れていた。


「シャラザール!」

ジャスティンは思わず口走っていた。

ジャスティンには鎧をまとった伝説の戦士シャラザールに見えた。

しかし、よく見るとスカートをはいた女の子だった。

何をしたのか衣服はボロボロだった。

慌てて少女を抱え上げるや建物に向かった。




クリスは王宮を歩いていた。

マーマレードの王宮ではない。見た事も無い王宮だった。

しかし、どこか見たことがある。

そうだ、ドラフォードの王宮に似ている。

そして、何故か自分が玉座に座っていた。

その前には黒づくめの男がひれ伏していた。


「私、魔王ドラクエ、シャラザール様の行いに感服いたしました。

是非とも私めをシャラザール様の露払いにお使いください。」

そう言って顔を上げたが、顔はぼやけていた。


そして場面が変わる。

クリスは目の前の大軍に魔術を使おうと集中した。

その時後ろから突如魔剣で突き刺されていた。

慌てて後ろを向くと

「馬鹿め引っかかったな。魔王が人間ごときに支配される訳ないであろうが」

そう言いながら魔王が高笑いしていた。



「うわっ」

クリスは目を開けた。

手錠は無かった。

手を前に出せる。

何処かの部屋の中のようだった。


「あっ気付いた?」

女の子が顔を出した。

「体は大丈夫?」

女の子が聞く。

「ええ何とか」

クリスは起き上がろうとする。

が少しふらついた。

「無理しないで1昼夜寝ていたんだから」

女の子が慌ててクリスを寝かせる。

「ここはどこ?」

クリスは聞いた。


「ボフミエの国境地近くの山の中よ。」

少女が応える。

「私はミア。あなたのお名前は?」

「…」

クリスは一瞬答えようかどうか迷った。

ボフミエ国内ならばいつ皇帝が現るれるか判ったものでは無い。

「大丈夫よ。あなたも皇帝から逃げて来たのでは無くて」

ミアが言う。

「どうしてそれを」

「私もボフミエ帝国軍から逃げてここまで来たの。

帝国は取り立てが厳しくて少しでも税が足りないと奴隷に売られるのよ。

そうなりそうなところをジャスティン様に助けて頂いて」

「ジャスティン?」

ボフミエでジャスティンと言えば

「ジャスティン様と言えばジャスティン・ギンズバーグ様。正義の騎士と呼ばれている」

「正義の騎士かどうかは判らないが、私がジャスティンだ」

そこへ騎士の礼装の男が入ってきた。

「きゃっ」

慌ててクリスは布団を肩までかぶる。

「これは失礼。レディの寝室に勝手に入ってしまったな」

慌ててジャスティンは扉を出た。



クリスが衣装を整えてジャスティンらに何とか説明するまでに小一時間かかった。

「というとあなたがマーマレードの聖女クリス様」

ジャスティンが言う。

「聖女なんておこがましいですわ。正義の騎士様」

クリスが笑って言った。


「正義の騎士も余分ですが」

ジャスティンが笑って言った。


「でも、ジャスティン様。ボフミエの皇帝陛下は本当に魔王の復活をもくろんでいらっしゃるのですか?」

「それはあなたが実際に聞かれたんだろう。じゃあ本当なんだろう」

「しかし、魔王なんて伝説の者としか認識なくて」

「それをいうなら、戦神シャラザールもでしょう。

3年前のノルディン戦で現れたと聞いているけど」

ジャスティンが言う。

「そのうわさは聞いていますが、詳しい事はジャンヌお姉さまも教えてくれなくて」

「ジャンヌって皇太子殿下の?」

「はいっ。今回もアレクサンドル皇太子殿下と一緒に追いかけてきてくれているはずです」

クリスが頷く。

「そうか。暴風王女と赤い死神が一緒って…」

ジャスティンは暴風王女と赤い死神が揃ってボフミア帝国が無事に存在できるとは思っていなかった。

シャラザールが出たかどうかは定かではないが、

3年前のノルディン侵攻で暴風王女と赤い死神の戦いでノルディンの2個師団が壊滅したと聞いている。

その二人が揃って迎えに来た時なんて下手したら帝都壊滅なんてことになりかねない。

これはその前にクリスを送り届けた方が良いだろう…と思った時だ。



「大変です。魔人を先頭にボフミエ軍が攻めてきました」

男が部屋に飛び込んできた。


次回は戦闘シーンです

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

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■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

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上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
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小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
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■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
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■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
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平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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