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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第五章 ボフミエ皇帝誘拐する

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大国皇太子は人間砲弾としてボフミエ皇帝にめがけて撃ち出されます

何とか今日も更新できました。

明日も頑張ります。

ボフミエ皇帝アーベルと魔術師サロモン、護衛の魔術師達5名はバームストンの街のとある広々とした倉庫に転移した。


思わず護衛の5名はふらつく。

「貴様らはまだまだだな」

アーベルはため息をついて言った。

「申し訳ありません」

慌てて5名は直立不動になる。

サロモンに助けてもらったと言え、さすがに一度に500キロも転移するのは大変だった。

ボフミエ帝国最強の魔導士サロモンが力を貸したからこそできた荒業だ。

皇帝を見て慌てて駆けて来た兵士に意識を失っているクリスを渡す。


「船の準備は出来ているか?」

皇帝がサロモンに確認する。

「問題ないそうです」

他の男らに確認していたサロモンが応える。


船は貨物船を改造した軍艦をダミーとして皇帝専用船とは別に用意していた。

皇帝がいないと知られても兵たちが向かうのは乗ってきた船のはずだった。

この船に来ることはあるまい。

一同は倉庫を出ると目の前の船に乗ろうとする。


「待たれよ」

そこに騎馬に乗った一団が来た。


「港湾警備隊である」

指揮官らしき者が言う。


「ちっ」

と皇帝が舌打ちした。


男は素早く辺りを見渡して騎士の抱えている少女を見る。

「クリス様!」

男が言うと同時にサロモンが爆裂魔法を男にはなっていた。

「陛下。船に」

サロモンが先導して船に急ぐ。


兵士たちが攻撃してきた。


「全国指名手配中の誘拐犯、ボフミエ皇帝アーベル・ゲーリングを発見しました」

大声で叫ぶ声が聞こえる。

誘拐犯として指名手配中と聞いて思わず顔をしかめる。


「どうなっているのだ」

皇帝は怒り心頭で叫ぶ。

「取り急ぎ出港させましょう」

サロモンは兵士たちに魔法で攻撃しつつ、慌てて船を出港させた。



一方オーウェンらはジャルカらに連れられて魔導第一師団の詰め所の隣にある、国立王立高等学園の魔導研究所に来ていた。


そして、そこには10メートルの長さの白い筒ががそびえたっていた。

「これはオーウェン様。ようこそ、この魔導研究所の最新設備人間砲台へ」

嬉々として理事長で力学の権威のアダム・ブラウンが言った。

「あの理事長。これは」

「人類の夢。誰でも空を飛べるようにするものです」

嬉々としてアダムが話す。

「しかし、名前が人間砲台とは」

幾分引き気味にオーウェンが聞く。

「ふざけた方がそう名付けられただけですよ。

この中に入られたら500キロの距離も一っ飛びです」

人間砲台なっんてそのままだろう。

嬉々として説明するアダムの話を要約すると人間が中に入り、自分で結界バリアを張って更に人体強化すると

10人の魔導士で中の人を加速させて外に飛び出させるというものだった。

いや基本的にやって良いものでは無いだろう。

オーウェンは引き気味に考えた。



「何ですって!東方第一師団は動かないって」

電話口でアルバートは叫んでいた。

「どうした。アルバート」

オーウェンが聞く。

「国王陛下の命令ない限り兄は動かないそうです」

「なんとドラフォードも軟弱ですな。

皇太子殿下はクリス様を助けるために自ら犠牲になろうとしていらっしゃるのに」

ジャルカがとんでもない事を呆れて言う。

やはり犠牲になる代物か。

オーウェンは抜けたくなった。


「しかし、これは大丈夫なのか?」

「アレク殿下が一度賭けで負けられて乗られています。」

アダムがとんでもない事を言う。

どのみちジャンヌとの賭けに負けたのだろう。


「どうだった?」

オーウェンが聞く。

「ま、大人のおもちゃだな。たいしたことは無い」

顔を引きつらせながらアレクが言う。

「おいっ。その顔は絶対に二度と乗りたくないって顔だぞ」

慌ててオーウェンは言う。

「殿下。皇帝発見しました。船に乗って逃走しようとしています」

抱きかかえられて船に載せられるクリスが電話画面に映っていた。


「良し、すぐに出陣する。オーウェン別に無理しなくて良いぞ」

ジャンヌが言う。


「判った。俺も男だ。やってくれ」

オーウェンはカプセルの中に入った。

クリス救助は絶対に自分の手でやりたい。


「さすが皇太子殿下。クリス様を宜しくお願いいたします」

ジャルカが言う。

「何言っている。ジャルカも行くぞ」

ジャンヌが呆れて言う。

「そんな姫様も人使いの荒い」

「ボフミエの皇帝に馬鹿にされたままで良いのか」

「確かに、そうですな。あの豚皇帝にも目にもの見せてくれましょう」

あっさり挑発に乗るジャルカだった。


「よし、ジャルカ、アレク、ウィル行くぞ」

4人は一瞬後には転移していた。



「では殿下。身体強化をかけてください」

オーウェンはアダムの言葉に魔術を発動する。

絶対にクリスは守りたかった。

自分の手で。多少の危険なんて何だ。

オーウェンは決心した。


周りの魔術師達が魔術を発動する。



「よし、目標。ボフミエ貨物船。ファイア」

アダムの声と共にカプセルに周りの10人の魔術が加わる。


オーウェンにすさまじい加速が加わった。

体がカプセルの壁に押し付けられる。

一瞬で気を失いそうになった。

何だこれは………

言葉も出ず、オーウェンは心の中でこの試みに参加したことを後悔した。


ズボーンすさまじい音と共にカプセルは一瞬で音速を超えて砲身から弾き飛ばされた。


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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