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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第四章 王立高等学園

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魔導電話で全国生中継を行う予定です

今まで送れてすいません。

何とか続き書き続けられるように皆さん応援よろしくお願いします。


「いかがですかな。ベッカー殿」

演劇の練習風景をビデオに撮った物をボフミエの商人マンフリード・ベッカーに見せながらオーウェンは言った。


「この演劇はすごいですな。最後の戦いだけで、見ごたえはすごくあります」



「貴国のヘルマン王子も大国の皇帝役で出られます」

「私は形だけだがな」

同席させられているヘルマンは謙遜して言った。

「音楽監督としてペトロ殿もヴァイオリンを弾かれます」

「ほう、公爵様のご令息が」

「私も初めて聞いたのですが、ものすごくお上手なのですよ」

オーウェンが褒める。

「そうなのですか。それは初耳ですな。」

「殿下。褒めすぎです」

謙遜してペトロは言った。

「最後の殺陣はフェビアン殿とシュテファン殿も出られていますし、出来たら大規模な公演にしたいなと思いまして」



「これを魔導電話の画面を巨大化した物で上演するとのことですな」

「そうなのです。ボフミエの王都や公爵領なので上演いただけないかなと思いまして」

「なるほど。娯楽の少ないわが国では喜ばれるのでは無いかなと思いますよ」

「そうでしょう。技術的な事はマーマレードのヒルシュ教授らから協力頂けることになっています」

「なるほど」

「そう、これが本格的に成功すればいろんなことを上映できるのですよ。

あなたが売りたい商品を紹介するなども将来的に可能なのかと思います。

今かんでおかれる事は将来的にも有用かと」

「なるほど。それはいい事をお伺いしました」


早速本国に帰って手配をするというマンフリードに一か所は同時中継をしたいとオーウェンは言っておいた。



「殿下。これって何のメリットがあるんですか?」

ボフミエの連中が帰った後にジェキンスが聞いてくる。


「おばあさまや公爵に恩が売れる」

オーウェンが言った。

同時中継やビデオ上映は撮影は1回で済む。

後は撮影とそれを上映する設備の手配のみだ。

マーマレード国営魔導電話協会と各国の合弁会社の全面バックアップで始まる魔導電話配信の第一号に採用されることが決まったのだ。

今回はドラフォード、ノルディン、マーマレードの皇太子の出演という事でその3国での同時配信も決まっていた。特にマーマレードにおいては最近の不祥事を払拭するためにも、新皇太子のお披露目も兼ねて多くの街頭電話配信が急遽決まっていた。

それに便乗するつもりでドラフォードでも30か所での同時配信にこぎつけたのだ。

祖母や公爵も活躍するクリスを見られれば喜ぶだろう。


「それに私とクリス嬢の仲の良いところも見せられる」

ついでに国民に未来のドラフォード妃のお披露目もオーウェンの頭の中では兼ねていた。


「でも殿下。最終的に殿下はクリス様をふられるんですよね」

「それをお前が言うな。それでなくてもガーネット達に散々言われているのだぞ」

オーウェンはとたんに機嫌が悪くなる。


「すいません」

「まあ冗談はさておいて、これをやることによって人をボフミエとノルディンに堂々と送り込める」

「人を送り込める?」

「そう、特にボフミエにはあまり人は送りこめてはいないだろう」

それをヘルマン王子とグリンゲン公爵家を乗せてボフミエでも同時上映させるのだ。

技術援助で人も送り込める。


「ボフミエが何か企んでいる可能性もある。

もし何かあれば即座に対応できる体制をつけておきたい」

ドラフォードはボフミエが何かを企んでいるのは気付いていた。


「人員はそれを見込んで厳選させろ。魔導技師に混じって魔導騎士も入り込ませろ」

オーウェンも不吉な予感がしていた。

最悪ボフミエ付近にいる軍にも対応させたい。

最近のボフミエでの天候不順と皇帝の不審な動きはオーウェンの元にも挙がって来ていた。

ボフミエが何かを企んでいる可能性がある。

何人かの諜報員が消息を絶っている報告も上がっていた。

今回の上演も断られる可能性もあるが、その時は不審の噂でも流してやろうとオーウェンは考えていた。




その日の練習は舞台はクライマックス。


「行くなクリス!」

エリオットはクリスに抱きついた。

「俺を置いて行かないでくれ」

きつくクリスを抱きしめる。


「エリオット様」

シャルは振り返ってエリオットの名前を呼ぶ。

一瞬目が合う二人。

そしてシャルは前を向いて思いっきり肘鉄をくらわす。


「うっ」

そのまま、崩れ落ちるエリオット。


「ごめんなさい。エリオット様」

崩れ落ちたエリオットを見て言う。


「今まであなたと一緒にいられて本当に楽しかった」

正面を向いてシャルは言う。

「この幸せがいつまでも続けば良いと思っていた」

そして下を見る。

「でも、このままでは何万と言う人が死ぬわ。

アーバンの大軍には私が行くしかないの」


「シャル!」

エリオットが手を伸ばそうとする。


「さようなら。エリオット。私たちの分まで幸せになってね」

と言うとシャルは両手を握った。

「シャル――――!」

エリオットが呼び止めようと叫ぶ声にかぶさるように


「ジャラザール!」

シャルは大声で叫ぶ。

と同時にクリスの手のひらから閃光が舞台一杯迸って世界が真っ白になった。




その後、あまりのまぶしさをもろに直視してしまって皆目が見えなくなってその日はそれ以上演劇の練習が続けられなかった…


クリスの魔力は最強です

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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