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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第四章 王立高等学園

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授業中も劇の練習は命懸け?

すいません。遅くなりました。

「シャル。私が完全に魔人とならないうちに、早くその剣で殺してくれ」

巨大な魔人と化したアーバンに扮したアレクが叫ぶ。

両手を広げてシャラザールに扮したジャンヌを誘う。


「そんな、アーバン!」

ジャンヌは目から涙を魔力で出しながら躊躇した。


「シャル!君に殺されるなら本望だ」

アレクは更に一歩前に出る。


「ごめんなさい。アーバン」

ジャンヌは剣を構える。


「さようなら」

そして、剣を魔人と化して巨大化したアレクに突き刺す。


その瞬間に辺りは光に包まれた。


アレクはジャンヌを剣もろとも抱きしめる。

「シャル。二人であの世に行こう」

ジャンヌは体をアレクから引き離そうとした。

-あれ、離れない…

そのまま強力な爆発の光が…


えっ転移魔法の発動が…


落下感でジャンヌは目が覚める。

えっ落ちている。


ジャンヌは教室の外に浮かんでいるのに気付いた。

地面に激突する。

とっさに地面に向けて衝撃波を放つ。


ドカーン。


すさまじい爆発音が学校中に響いた。


ジャンヌはクレーターの中に何とか、怪我せずにいる事に気づく

物理の授業中に居眠りしていたのだ。

またジャルカに転移させられたに違いない。


「ジャルカ!」

怒鳴り散らしながら3階の窓にとりつく。


「これは姫様。起きられましたか」

「居眠りしたからって窓の外に転移させる教師がどこにいる」

「ふんっ。私の授業中に居眠りするからです」

ジャルカが平然と答える。


「私は姫様が単位を取られるのに命をかけておりますからの。

当然姫様にも命をかけてもらいます」

「ほう、私が単位取れなければ責任とって死んでくれるのか」

「ふんっ何を甘えているのですか。

あなたが単位取れなかったら、怒涛の1か月王妃研修に参加させるように王妃様からはきつく言われております。1つでも単位落としたらそうするとのことです。

クリス様でも文句を言われたくらいですからの。

そんなに、やりたいのですかな」

にやっとジャルカは笑った。


「いえっ。ジャルカ様。絶対に単位取らせてください」

皆唖然とジャンヌを見ていた。

ジャンヌが頭を下げるなんて。


「私も王妃様の愚痴に付き合いたいとは思いませんからの。

ビシバシとやって行きますからそのつもりで」


劇の練習で魔力の使い過ぎのジャンヌがそのあと2回ほど疲れのあまり居眠りし、窓の外へ飛ばされたのは言うまでも無かった。



次の授業は魔術実技だった。

学祭も近く一部の生徒は最後の舞台の殺陣を中心に実演していた。


「クリス様。ジャンヌ様とアレク様を中心に結界を張ってください」

結界なら失敗しても死人は出ない。


クリスの結界の中でアレクとフェビアン、シュテファンのボフミエ組とジャンヌとアルバート、ナタリーのドラフォード組とが入る。


そして強力な光魔法で派手に撃ち合う。

全ての魔術の攻撃はクリスの結界の中で光って消えていく。

結界自体はびくともしていない。


「そうクリス様。そのまま続けてください」

攻撃しない限りクリスは安定感はぴか一だ。


そして、アレクとジャンヌの2人の一騎打ちになる。


転移して舞台の中央で剣で切り合う。

こんなのが出来るのは後は学園ではウィルくらいだ。

魔導騎士団の中でも転移できるのは1割もいない。


舞台の中央で切り結び、離れる。


「シャル覚悟」

アレクは必殺技の光魔法をジャンヌに放った。

しかし、ジャンヌに反射させられる。


「アーバン。私はシャラザール。申し訳ないがあなたでは勝てたない」

「何だと。あなたがシャラザールの化身だったのか」

アレクは驚いて言った。


「しかし、私も国の威信をかけて来た。ここで引き下がるわけにはいかない」

そう言うと瓶を開けて緑の液体を飲む。



「アーバン。何をする」

「魔人の薬だ。人では勝てなくても魔人なら勝てる」

言うや、苦しみだした。

「うぉー」

アレクは喉をかきむしる。


そして、フェビアンが光魔法でアレクを巨大化したと見せる。


「喰らえ」

巨大化して剣をジャンヌに叩きつける。


ジャンヌはそれを受けてはじき返す。


そして衝撃波をアレクに浴びせた。


アレクが弾き飛ばされる。


そして、起き上がって来なかった…・


ピクピク痙攣している。


「ジャンヌ、本気でやるなんてひどいぞ」

痙攣しながらアレクが言う。


「いやあ悪い。衝撃魔法を光魔法と間違えて使ってしまった」

「お前、これ3回目だぞ」

アレクが文句を言う。


まじ死ぬかもしれない。命の危険を感じたアレクだった。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
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イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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