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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第四章 王立高等学園

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魔導帝国に現るシャラザールの騎士

すいません。遅くなってしまいました。

中々書けなくて。頑張って5章までは書いていきます。

皆様の愛の心を

ボフミエ魔導帝国、交易都市ボフミエを中心とした魔導国家で、魔導第一主義。

皇帝はアーベル・ゲーリング、40歳のでっぷり太った皇帝である。

そしてその玉座の前に男が這いつくばるようにして許しを乞うていた。


「この度の不始末誠に申し訳ありません」

その前でフランツ・マルクスは頭を地面につけて謝っていた。


「そもそも小娘の魔力が貴様よりも多い事は当然知っておろう。

それをわざわざ怒りを買うように仕向けて、警戒心を起こさせるとはどういうことだ、

フランツ」

皇帝はにやりと笑った。


「更にはヘルマンを示唆して小娘に対して既成事実を作ろうとして失敗するなど2度も失敗するとは許されるとでも思っているのか?」

フランツはぎくりとする

「……」

アーベルのその笑顔が怖い。

フランツは返す言葉も無かった。


「酒を飲んだクリスは酒乱になって力が激増したと報告書にあるがどういうことだ?」

「シャ、シャ、シャラザールが降臨したのではないかと他の者共は話しておりました」

震えながら言う。


「シャラザールが降臨か」

馬鹿にしたようにアーベルは言った。

「はいっ。さようでございます。すさまじい。魔力を感じました」

「ふんっ。しかし、お前は小娘と最初に対峙した時には何も感じなかったのだろう。

という事は相手の魔力はお前よりもはるかに大きいという事だ。

その貴様ごときのいう事でシャラザールなどと神話の世界の戯言をされてもな」

と言うと皇帝は立ち上がった。


「皇帝陛下。何卒お助けを。もう一度私めにチャンスをお与えください」

フランツは這いつくばって許しを請う。


「判った。貴様には魔人の心臓となって我に仕えよ」

「ひっ、ひえええ」

フランツは慌てて後ずさりする。

しかし、それは後ろにいた黒ずくめの男に当たることによって邪魔される。

「サロモン!」

ヘルマンは男を見上げて恐怖の声を上げた。


「やれ」

皇帝が命じる。

「ギャー」

男の絶叫が謁見の間に響き渡った。






畑の苗は枯れていた。

一面の涸れ畑だ。


「ここもか」

男はその苗に手を伸ばして言った。

ジャスティン・ギンズバーグ、ボフミエの魔導騎士だ。

ボフミエ一帯では近年の天候不順によって不作が続いていた。


「きゃあああ」

遠くから女性の悲鳴が聞こえる。

ジャスティンは慌てて声の方に駆け付ける。

女が男らに引きずられて家の外に連れ出されていた。


「お願いです。娘を連れて行くのだけはお許しください」

父親と思しきものが必死に男達に縋り付く。

「貸した金が払えないなら娘はもらっていくだけだ」

その父親を足蹴にして男は言った。


「何をしている」

きっとしてジャスティンは男共を睨みつけた。


「これは騎士様。我々は金の取り立てをしているだけですよ」

その男たちの元締めと思しき男が言った。


「貸した金を返せないなら娘を連れて行くしかないでしょう」

男は笑って言った。


「どうかお願いします。もう少し待ってください。

お金は何とかしますから」

男は必死になって言う。


「ふん、この天候不順で不作。娘以外に金目のものなど何も無かろう。

そうかおまえ自身を王宮に差し出すか」

男は笑って言った。


男を王宮に差し出す。

今の皇帝になってから税が払えないからと言って多くの者が王宮に連れて行かれた。

そして帰って来るものは誰一人いなかった。


「ふんっできまい」

男は笑って言った。


「この女はきれいな顔をしている。

何なら俺が最初にかわいがってやろうか」

下卑た笑いをして男は女の胸を服の上からもんだ。


「何すんのよ」

女は叫ぶと男の顔にとっさに衝撃波を叩きつけていた。


男が弾き飛ばされる。


「貴様。何しやがる」

他の男共がいきり立って女に向かった。

女は半狂乱になっていた。

周りに次々に衝撃波を叩きつける。


それに男の家族が加勢する。


ごろつきはあっという間に制圧された。


ジャスティンは呆然としたいた。

確かにボフミエは魔導帝国。

全ての基本は魔法にある。

魔力の強いものが全てだ。

当然平民にも魔力の強いものがいるのは当たり前だが。

ごろつきどもが弱すぎた。


しかし、魔導反応を感じて次は帝国騎士が駆けつけてくるだろう。

そして…。


「貴様ら何をしている」

10人ほどの魔導騎士が駆けつけてきた。


「この者たちが娘に不埒な行いをしてきたので逆らっただけです」

父親とみられる男が言い募った。


「何をいう。こいつらは質屋の幸福堂の手の者ではないか。

貴様らが金の取り立てを邪魔しようとしたのだな」

騎士の一人が言う。


「何言っているのよ。あなた騎士でしょ。騎士は庶民の味方じゃないの。

いつから悪徳商人の手先になったのよ」

女の子がきっとして言った。


「我らは皇帝陛下の騎士。皇帝陛下の命は絶対だ」

騎士らは言った。

騎士たちはその家族を拘束しようとする。


「何すんのよ。こんな天候不順で税金払えなんて無理よ。

あなたたち人間の心は無いの!」

女の子の悲鳴が聞こえる。

ジャスティンの心にその言葉は響いた。


「待て!」

思わず、ジャスティンは叫んでいた。


「何だお前は」

騎士の一人がジャスティンを見る。


「騎士のようだが、皇帝騎士団の我らに何かあるのか」


「我、戦神シャラザールの騎士、ジャスティン・ギンズバーグ」

ジャスティンは名乗りを上げた。


「げ、正義の騎士!」

騎士の一人が声を上げた。

皇帝のいう事を聞かずに城を追放された騎士がいると聞いたことがある。

そしてその通り名が正義の騎士。

その腕はボフミエ1だと。


「すぐに失せろ」

ジャスティンは言った。


「何を言う。我ら皇帝騎士団。皇帝陛下に逆らうやつを許すとでも」


「そうか。では死んで頂こう」

ジャスティンは剣を抜いた。


天空に突き出されたそれに向けて何故か雨雲が切れて一条の日の光が差し込んできた。

剣が爆発したように光り、次の瞬間には皇帝騎士団は地に這いつくばることになった。


また変なのが現れました。


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

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『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

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公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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