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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第四章 王立高等学園

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大国皇太子はクリスとやっと話せて頭が桃色になりました

翌朝、目覚ましの大音量でジャンヌは起こされた。

「痛いっ」

体中が筋肉痛で起き上がれない。

シャラザールに朝方まで徹底的にしごかれたのだった。

これは起き上がれない。

でも遅刻したらジャルカの補習だ。

何としても起きないと。

ジャンヌは必死に起き上がろうと努力を始めた。


クリスはその頃ばっちりと目が覚めた。

今日は朝からすがすがしい。

何か心がすっきりしていた。

ここしばらくは毎日オーウェンについて悩んでいたのが、嘘のように気にならなくなった。

昨日自分のやったことは全く分かっていないクリスだった。


「おはようございます。クリス様」

朝までシャラザールにしごかれていたナタリーはクリスを見て思わず姿勢を正した。


「おはようございます。ナタリー様」

クリスも挨拶を返す

「今日はどうされたんですか?少しお疲れのようですが」

「ええ、少し昨日夜更かししまして」

クリスの問いにナタリーは誤魔化す。

夜更かしさせられた相手は全く覚えていないらしい。

ナタリーもクリスの護衛の為にもっと力をつけろと徹底的にしごかれた部類だった。

シャラザール鬼軍曹のしごきをナタリーは思い出したくも無かった。


「クリス様。今日はお元気そうですね」

「まあ、いつまでもうじうじ悩んでも仕方が無いかなと思いまして」

イザベラの問いにクリスが応えた。


おそらく、シャラザールのなたで割ったような気持ちが乗り移ったのではないかとナタリーは思った。


「クリス様おはようございます」

エステラがクリスに声をかけてきた。

「おはようございます」

「脚本出来たので読んで頂けますか」

「もう出来たんですか?」

エステラはクリスの魔導ノートに移す。

「昼休みにでも読ませていただきます」

「宜しくお願いします」

クリスはクラス委員と生徒会、それとスティーブにも送った。


その朝、オーウェンはクリスを迎えに女子寮まで来ていた。

昨日は図書館に行ってもクリスはいなかった。

何故かアレクらも夜遅くまで帰って来なかった。

今朝はアレクは疲労困憊していて、結局1人で女子寮まで来たのだ。

今日はなんていおうかオーウェンは悩んでいた。

ここ4、5日クリスとは全く話せていなかったのだ。

-このままではまずい、今日は何としてでも話さなくては…

そうオーウェンは思っていたが、

「あっオーウェン様。私を迎えに来ていただけたのですか?」

いきなりエカテリーナに捕まっていた。


「いや、違って」

オーウェンはクリスを探す。

クリスは後ろの方からイザベラらと一緒に出てきた。


「あっオーウェン様おはようございます」

クリスは元気良く、オーウェンに声をかけてきたのだ。


「えっ」

その変わりようにオーウェンは驚いた。


「先日はわざわざ部屋まで送って頂いてありがとうございました」

クリスはエカテリーナがいるのも構わずにオーウェンに話しかけていた。


「いや、当然のことをしたまでですよ。そのあと気分は大丈夫でしたか?」

オーウェンはさらりとエカテリーナに捕まれていた手を放してクリスについて歩きだす。


「えっオーウェン様」

エカテリーナは追いかけようとするが、

「まあ、エカテリーナ様。お久しぶりですね」

イザベラらに強引に捕まってしまう。

「えっあなたたちには昨日もお会いしましたわ」

「もう半日もたっているではないですか」

「本当です。冷たいですね。エカテリーナ様」

エカテリーナはイザベラとナタリーに捕まってしまった。



「あの日は、すいません。私、お酒弱くて。その日の事全然覚えていなくて」

「あれは叔母様も悪いよ」

オーウェンはその時の状況を思い出して言う。

「すいません。酔った勢いで抱きついてしまったみたいで」

クリスは恥ずかしがって足元を見た。


「クリス嬢ならいつでも大歓迎だよ」

「えっじゃあまた抱きついちゃいますよ」

クリスはニコッと笑って言った。

オーウェンは冗談で言ったのに、そんなふうに返してくれるなんて思ってもいなかった。

オーウェンは立ち止まってまじまじとクリスの顔を見た。

-それって好きだって言われたって事だろうか?

オーウェンの頭の中は再び桃色に染まっていった。


「オーウェン様置いて行きますよ」

その横をクリスが歩いていく。


「あっちょっと待って。クリス」

慌ててオーウェンは追いかけた。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

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アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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