表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第四章 王立高等学園

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

103/480

シャラザール降臨

訓練場にいたジャンヌはすさまじい力を感じていた。


「や、やばい!シャラザールだ」

真っ青になってアレクは言った。


「全員いくぞ」

ジャンヌが転移する。


慌てて転移できる5人が続き、一瞬の逡巡のうちにアレクも仕方なしに続く。


メイは眠り薬を盛られたのか既に眠りこけていた。


飲まされたその酒をクリスは噴出した。


その先にはクリスがしなだれかかってくれるのを期待したヘルマンがいた。


「まずいぞ!」

クリスはそのグラスをヘルマンに向けて投げつけた。


「何をする!」

ずぶぬれになってなおかつグラスを投げつけられたヘルマンは叫んでいた。


「それを言うのは私だろう!」


いつの間にか大剣を持っていたクリスはドンとそれを地面に叩きつけた。


周りの男たちは全員地面に叩きつけられていた。


「クリス様!」

慌てたアルバートが駆けこんで来た。


そして雰囲気の違うクリスに絶句する。


その周りにジャンヌらが転移した来た。


そしてクリス、いやシャラザールに頭を垂れる。


「お久しぶりです。シャラザール」

全員跪いていた。


「ジャンヌ。相変わらず警備はザルだな!」

シャラザールが言う。


「クリスに簡単に酒を飲ませるとは」

「申し訳ありません。学園内だと安心しておりました」

ジャンヌが頭を垂れる。


「ふんっボフミエなどという三流国が我が物顔で歩くなどマーマレードも落ちぶれたな」

「何を言う、侯爵令嬢風情が!」

何も知らないヘルマンが言う。


「ほう、口だけは達者だな。

久しぶりに剣技でもつけてやろうか、そこの三下。そのなまくら剣で切り付けてきてみろ」

顎で付けている剣を指す。


「何を言う。これはボフミエの宝剣。悪魔をも倒す聖剣と言われているのだぞ」


「ふんっ。能書きはいい。そんななまくら剣、素手で相手してやるわ」


「おのれ」

「王子」

危険を感じた護衛隊長が止めようとしたが、ヘルマンは剣を抜いて切りかかった。


その剣を素手で止めるとシャラザールは握りつぶしていた。


「ひぃー――」

ヘルマンは悲鳴を上げる。


「弱い奴はすっこんでいろ」

平手でヘルマンを張り倒していた。


ヘルマンは壁に突き刺さっていた。


「そこの護衛隊長。貴様か今回の悪巧みをしたのは」

護衛隊長は顔面蒼白だった。


力が違いすぎる。

ただただ突っ立っているだけだった。


「歯を食いしばれ」

シャラザールの拳が顔面を見舞う。


歯が数本そのまま飛び出した。


ボフミエの連中は全員ならばされてビンタされていた。


「ジャンヌ。久々に訓練付けてやろう。そこの赤い死神と一緒にかかってこい。」

終わるとシャラザールは立ち上がった。


ジャンヌが剣で切り付けるがそれをはじきつつアレクが後ろから切り付けるのをシャラザールは軽く躱す。


「最近我との仲を邪魔してくれているそうでは無いか」

アレクに言う。


「め、滅相もございません」

必死に躱しながらアレクが否定する。


「ふんっどうだか」

シャラザールの剣にアレクは弾き飛ばされていた。


「先日酒を召されて出られなかったのはなぜですか?」

何回か切り結んだジャンヌが聞く。

「貴様の母親が原因だ」

「は?」

ジャンヌは何を言われたか判らなかった。


「あの母だけは苦手なのだ。昔の乳母を思い出すのだ」

シャラザールは苦り切っていった。


という事はジャンヌの母の近くにいればシャラザールの恐怖から逃れられる?

アレクは一瞬考えた。


その瞬間シャラザールに弾き飛ばされる。


「アレク、貴様今よこしまな考えをしたな!」


「そんな事はありません」

真っ青になってアレクが言う。


「まあ良い。夜は長いからな」

いつの間にか亜空間に放り込まれた一同は朝日が顔を出すまでシャラザールにしごかれたのだった。

ボフミエの悪巧みもシャラザールの前には…・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■第2巻【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/


第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク


■楽天ブックスへのリンク


■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ