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皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第四章 王立高等学園

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ボフミエの悪巧みにクリスは嵌ります

その翌日、オーウェンは頭痛がひどくて頭を抱えていた。

這うようにクラスに行く。

それはアレクもアルバートも同じだ。

珍しく、アレクが変に突っ込まない静かな授業風景だった。

ジャンヌ一人では迫力に欠けていた。


昼休みも珍しく静かに過ぎて、放課後がやってきた。


ヘルマンはこの悪巧みの為に、連れてきた全戦力を動員した。

何としても既成事実を作ってクリスをボフミエ魔導帝国へ連れて帰るのだ。

図書館の周りには20人ほどの手の者が集結した。


休憩室では飲み物研究としてボフミエの技術を集結したカクテル

ボフミエの華をシェイクして作ろうとしていた。

ボフミエ産のリキュールとオレンジ、炭酸を混ぜた飲みやすく甘い女性向けのカクテルだった。

結構アルコール度数は高い。

ヘルマンはクリスが酔ってヘルマンにしなだれかかってくれることを期待してへらへらしていた。

「これでやっとボヘミアに帰れる。こんなマーマレードなんて辺境の地ともやっとおさらばできるぞ」

一人ほくそ笑むヘルマンだった。



クリスは教室で少し復習した後に、図書館に向かった。

今日はアルバートとメイがクリスの護衛をしている。


オーウェンはそのはるか後ろをとぼとぼ歩いていた。


そのオーウェンの前に困り切った女性が地面を見ながら物を探していた。


「どうしたのです。」

思わずオーウェンは聞いていた。


「すいません」

ペンダント落としてしまって。

女の子が必死に探している。

「お手伝いしましょうか?」

見捨てる事は出来ずにオーウェンも手伝う事にした。



その先では女の子がアルバートの前でお腹を押さえて急に倒れた。


「どうしました」

慌ててアルバートは駆け寄る。


「すいません。お腹が痛くて」

女の子はお腹を押さえて苦しむ。


「アルバート様。良ければこちらの方を医務室までお連れ頂けないですか?」

クリスが言う。


「いえ、そのような事は」

女の子は断ろうとする。


「判りました。失礼します」

アルバートは女の子を抱え上げる。


「えっ」

思わず女の子はアルバートの首に手をまわした。


クリスはメイを連れて図書館の中に入ろうとする。


と中からフェビアンが出てきた。


「こんにちはクライルハイム様」

クリスがあいさつする。


「ミハイル様。お疲れ様です。」

フェビアンも挨拶する。


「どちらに行かれるのですか?」

クリスが聞く。


「ボフミエの特産の飲み物を今作っているのですが、試飲してくれる方を探していて。

良かったらミハイル様も1口飲んでいたぬ抱けませんか。

私はおいしいと思うのですが、皆の意見が分かれていて」


「どちらでやっていらっしゃるんですか。」


「その部屋でやっているんです。」

フェビアンは目の前の研究室を指した。


「お時間は取らせません。マーマレードの皆様の口に合うかどうか。もし合えば学祭の時にどこかで出せればと思っているのですが」


「判りました。そんなに時間がかからないのであれば」

クリスはフェビアンについていった。


扉を開けるとヘルマンが正装して金属製の水稲のようなものを握っていた。


「これはこれはクリス嬢。是非ともボフミエの華と今なずけたこの飲料を飲んで欲しい。」

言うとヘルマンはシェイクした。

金属容器をシャカシャカふる。


「パフォーマンスまであるのですか?」

興味津々とクリスは言う。


そして、振り終わるとクリスの前のかわいい赤いグラスにその液を入れた。


「香りはフルーティですね。」

クリスが言う。


「ボフミエ産のオレンジが入っているのです。」


「護衛の方もどうぞ。」

フェビアンが同じものをメイに渡す。


二人が口に含んだ。


その時に入口の扉がヘルマンの指示で閉まる。


クリスは喉が熱くなった。


そして一瞬で意識が飛ぶ。


そして ドンっと


すさまじい力がクリスを中心に発現した。


閉めた扉が吹っ飛んでいた。

やっとシャラザール降臨

ボフミエの王子の命はいかに


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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
この話の

シリーズ一覧

はこちら

『シャラザール帝国』

https://ncode.syosetu.com/s1987g/
クリスとシャラザールのお話です。

この話が電子書籍化されました

3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■第2巻【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■第2巻【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』

表紙画像
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■第1巻【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■第1巻【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■第1巻【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

私の

新作小説

はこちら!

『ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされました。護衛騎士と悪役令嬢の恋愛物語』

https://ncode.syosetu.com/n0185hu/

公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間前世の記憶を取り戻するのだ。そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強戦士の恋愛物語になるはずです。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。

私の

イチオシ

の小説はこちら

『好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません』

https://ncode.syosetu.com/n2724hj/

平民で薬屋の娘リアは幼馴染のカートの勧めで特技を生かして王立学園に行くことに。でも、そこには王子様やお貴族様がいて、出来るだけ避けようとしたのに、何故か王子らと親しく?なってドンドン深みにハマっていきます。悪役令嬢や可愛らしい女の子が何を勘違いしたのかリアに絡んでくるけれど、リアが好きなのは王子ではなくカートなのに。でもそのカートの動きも怪しくて・・・・
カートの正体がわかった時、リアは・・・・。
王立学園で繰り広げられるドタバタ恋愛・シンデレラ物語。

ネット小説大賞運営チーム様から感想いただきました。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
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