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影が薄い俺は能力を授かりさらに薄くなった  作者: 会長
第2章 アルベル国内での暗躍
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影が薄いがNo.11としての任務を遂行する6

冒険者ギルド 買い取りコーナー


「すいません、魔石の買い取りしてもらってもいいですか?」


そう言って、レモンは冒険者に登録した次の日に5階層のボスの魔石を買い取りカウンターに置いた。

これは搭史上初めての事態だった。

が、金額を伝えてお金を渡すといつの間にか居なくなっていていたので受付の女性以外は誰も気づかなかった。



その日の夜


レインはこの日の夜に闇ギルドに向かった。

ネネには伝えずに一人で向かった。


それと同時刻ネネもレインの後に付いていった。

ネネの仕事はレインのサポートとNo.11としての実力と本当に組織の人間なのかを調べる事だった。

あまりにも早くNo.11になっているので実力というよりは裏切り行為をしないかという見張りだ。

カーズ様が任命したから本当は疑う事はいけないのだが、実力を計る事も視野に入れての事だった。

それでさっそく夜中に闇ギルドの方に行くので、尾行することになったのだ。

もちろんネネも任務として闇ギルドを調べる必要があるのは分かっているのだが、本当は闇ギルド側の人間だと行けないので尾行している。


もう一つの理由はレインの能力が尾行する原因となっている。

まず、変装をされると見つけられないこと。

男でも女でも変装できること、そして声までもが真似出来るのだ。

もし、この能力をリーダーと会う前から使っていた場合私達に本物かを調べる術はない。

さらに、これは本人も言っていたが影が薄い。

これはばかにならない。本当に魔物に見つからないのだから。

見失うと変装されて、影に潜まれると見つけられなくなるので部屋を出るところからつけてきたのだ。

完全に宿から出てから追いかけると見失うだろうから。

最後に、……



レインは尾行をしてくれている者が誰かということに気づいて、ありがたいなと思っていた。

とりあえず目的の場所に向かうために自分の顔だけを帰る。

普段の変装の能力は体全体を魔力で覆っている状態なので自分の体がでかくなくても大きい人ならその通りになるが、今回はあえて普段と同じ身長で動いている。


そして、レインが来たのが空白地域。

ここはどの闇ギルドの縄張りにもなっていない場所だ。

いや、逆に大手の3つの闇ギルドの場所とも言える。

ここの場所は広くはないがいい立地である。

搭から出てすぐの場所にあるので喉から手が出るほど欲しいだろう。

なので、ここでは争いが絶えない。


「お頭今日からよろしくお願いします!」

「「「します!」」」


逆にここで新しい闇ギルドを立てることにしたのだ。

肝心の仕事内容は昨日潰した中堅の闇ギルドのメンバーに任せることにした。

中堅は表町で冒険者に慣れない者達に仕事を斡旋したり、大手から仕事を請け負ったりして、仲介役をしていたのだ。

だから、商いが上手い。

もちろん、あまりにも逸脱する非合法な事などはさせないが、駆け引きや権力の拡大を目指してもらう。

そして、今日はこの空白地域を乗っ取り見せしめに大手の闇ギル

ドの縄張りを俺達で荒らすつもりだ。

今回の闇ギルドの任務では殺しは禁止されていないが実力のある奴等は残しておくつもりだ。


ネネはレインを尾行している間に邪魔が入って出来なくなった。

黒の暴牛のメンバーがいきなり襲ってきたのだ。

しかも、レベガーと叫びながら。

何故いきなり襲われたかは分からなかったが理由を確認するために尾行は中止をして黒の暴牛の本拠地に行くことにした。


次の日、闇ギルドの者達やその関係者達に衝撃がはしった。

黒の暴牛の本拠地が半壊、白の大鳥の者達多数負傷、灰の海豚のリーダーのチャンドンゴ一時的に身柄確保というニュース。

さらに新しい闇ギルド、影の支配者がたった一晩で大手闇ギルドをここまで追い込んだという事実に。



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