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影が薄い俺は能力を授かりさらに薄くなった  作者: 会長
第2章 アルベル国内での暗躍
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影が薄いがNo.11としての任務を遂行する2

イースト都市 豚・羊の宿


俺は宿の一番奥の部屋に連れていかれた。


「こんにちは、まずは銀バッチを見せてもらえる?」

「あ、これですね。」


そう言って見せたのは、No.11の証である銀バッチだ。

no持ちなら全員が持っている。

一人一人に銀バッチの表面にその人を表すような模様がついているが、No.11には無い。

これはNo.11がいつでも取って代わられる可能性があるからだ。

No.11は他のno持ちとは違い部隊のリーダー、もしくは同意上で部隊のメンバーと戦って負けると交代することになっているからだ。

が、この銀バッチの性能自体は他と代わらない。

秘密とされているが、希少な金属と10人分に値する魔力が付与されているので壊れないそうだ。

これはno持ちが死んだとしても残るようにという理由らしい。


「確認しました。それじゃあ少し待ってね。ネネ」

「はい」


どうやら、ネネと呼ばれた方がこの部屋に障壁を張ったらしい。

音漏れを防ぐ能力なのかも知れない。


「防音魔法ですか?」

「そうよ。部隊ではこういうことが出来るのは一人はいるものよ」


親善隊では出会わなかったがこういう人もいたのだろう。

なんせ、夜街の中であんなに戦闘したから。


「まずは自己紹介するね。私はこのイースト隊のリーダーのミュリよ。そして、この部屋に魔法を張ったのがネネ。今回あなたを担当してもらう子でもあるからね。そして、ここまで誘導してきたのが私の右腕のヨッピーよ!名前すごく可愛いでしょ。」

「俺はNo.11に新しく就いたレインです。No.11だけは部隊のリーダーと同じ位なので仲良くしたいです。確かに可愛いですね。」


イースト隊。

この隊はメンバーがコロコロ代わる。

4つの都市を治めるために都市同士の部隊ですぐに入れ替わるからだ。そのときの任務にあった人選も選びやすくしている。

なので隊の名前はそのまま都市の名前を取っている。

ここら辺は学園の座学で学んだ知識だ。


「でしょ!でしょ!ごほん、それではあなたの任務についての内容を預かっているので発表したいと思います。」

「はい」

「それでは真面目に。」


ミュリから聞いた任務の内容はこうだった。

まず、闇ギルドを纏めること。

二つ目は、冒険者になって冒険者としての身分をゲットすること。

三つ目、盗まれた国宝のヴェルサス宝玉を取り返すことだ。


何故この三つかと言うと理由がある。

一つ目の闇ギルドを纏めることは正確には違うらしい。

まず闇ギルドとは俺達とは違い非正規で裏の事を仕切っている団体の事だ。

闇ギルドは主なのはこの都市には三つ、他の都市も都市毎に三つずつある。

この三つで縄張り争いをしているが表向きはこれを都市に一つずつにまとめて俺達がトップとして裏で操ることだ。

本当はこの12個の闇ギルドを侵略している13個目の闇ギルドが俺の担当である魔族が操っている者達が幹部でないかという疑惑があることだ。

これが本当か確かめ、本当だった場合壊滅させそのついでに闇ギルドを纏めろという命令らしい。

本当なら13個目を壊滅させたらいいのだが仮にもno持ちが動くのでこれぐらいの功績を残すことが必要らしい。

二つ目は、闇ギルドに入るには冒険者から簡単だからだ。

それとこれから俺の役割は隊の補助として行くことなので他の国、都市に入るときに表向きの身分がないとややこしいのだ。

三つ目は、国宝としてアルベル国が持っていたお宝が俺が生まれる少し前に行われた国民の暴動の時に宝物庫が破られ持ち運ばれて行方が分からなくなっている物の一つだ。

この暴動はすぐに収まり、結局はたまたま宝物庫だけが攻撃されたらしい。

城に勤めていた衛兵が特殊な能力を持っていて暴動側に寝返った事が原因だそうだ。

被害としては大きくなかったが、珍しいものや危険な物ばかりが盗まれたのである程度急いで回収したが闇ギルドから色々な所を回っているらしく行方が掴めていない。

闇ギルドを纏めることはこの事も起因しているだろう。

そして、三つ目は他にも似たような国宝があるのでNo.11が魔族以外で関わる案件になるからだろう。


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