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影が薄い俺は能力を授かりさらに薄くなった  作者: 会長
第2章 アルベル国内での暗躍
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影が薄いがNo.11としての任務を遂行する

ユーロ山 山頂


ガレットさんは小屋から出て来て俺が頼んでいた武器を渡してくれた。


「ほれ、頼まれてたハンガーの改良版や。」

「ありがとうございます。」


このハンガーというのは本来洗濯物を干すときに使われる。

俺が村で過ごしていたとき、この三角形の形をブーメランにつかえないかと思い練習していた。

理由はハンガーだと敵が油断してくれると思ったからだ。

結果は全然飛ばなくて、村の鍛冶の担当のおっちゃんに頼んだが飛ぶように軽くしてバランスを取るためには真ん中の空洞を埋めないといけないのでハンガーじゃなくなると伝えられた。

そのときは諦めたが、今回の時いつでも師匠を襲ってもいいという訓練の時に師匠が洗濯物を干してるときに攻めると剣みたいに使っていたり、盾みたいに使っていたのでびっくりした。

何故出来るかを聞くとこの山頂の木の匂いで強い魔物ほどよってこないが弱い魔物がよってきたりするらしい。

その時にすぐに使えるように外に常に置いてあるハンガーを逆に重くして打撃武器として使えるようになっていた。


それを聞いた俺はつくってもらった。

するとすごく相性が良くこれを武器として使う訓練もした。

今回の訓練で俺は物質化の方が得意と分かり、よりこの武器にすることにした。

このハンガーの良いところは真ん中が空洞になっているのでしなる。

それを利用し、物質化で柔らかくして鉄で剣の衝撃を逃がしたりすることができた。

さらに特別な事はしてないので鉄際あればほとんど誰でも作れるので俺の影纏いの能力とも相性が良かった。

なので30個作ってもらった。

普通なら持ち運びに困るところだが影で収納出来るのでこれも相性が良かった。

唯一の弱点は突きにたいして防御出来ないがそれも対策はある。

まぁ、さらに色々とあるがそれはおいおい話していこうと思う。


「まぁ、最後に言っておきたい事はお前は強い。確かにリーベルが言うように才能もあった。が、強い奴が勝ち残れる訳じゃない。勝った奴がお前よりも強くなる。それが武力じゃなくても。

お前の場合その心配も薄いが絶対に油断するなよ!」

「はい!」



俺はその後、山を影を薄くして降りて師匠から渡された紙に書かれていた場所に向かった。

その紙は能力が掛かっていたらしく見たら燃えた。

こういうシーンを見ると証拠は徹底的に消すのだなと思った。


今回召集がかかった場所は山を下り、王都とは反対方向に進む脇道を行くと見えてくるイースト都市だ。

アルベル国から見て重要な都市が4つある。

都市の名前はそのときの治めていた領主の名前をほとんどの場合つけているがこのアルベル国から見た4つの都市は方角でつけられている。

都市にその領主の名前をつけるとその領主の都市になってしまうことを恐れたからだ。


イースト都市はアルベル国から見て東にある都市だ。

この都市の有名な物は搭だ。

搭は多分100階層あると言われていて、魔物達が住んでいる。

住んでいるとはいうが正確に言うと生み出されているのだ。

この搭はお宝なども出てくるので冒険者からは人気が高い。

他にも似たような所もあるがイーストは搭から取れる魔物やお宝によって支えられている。


イースト都市に着くと門番が見ていないうちに影を薄くして通る。

ばれなかったようだ。

都市の中央にある冒険者ギルドのある所から少し奥に入った宿に行く。紙にはこの場所に来いとだけ書かれていた。

宿に入ると女店員が寄ってきてので待っている人がいるか聞くと同じ組織の人間だったらしく奥に通された。


いよいよ、任務を言い渡されそうだ。


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