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影が薄い俺は能力を授かりさらに薄くなった  作者: 会長
第1章 組織への入団
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影が薄いが王都に召還される7

ユーロ山 山頂


レインは何回か攻撃を仕掛けたが盾と剣に阻まれ、逆に反撃を食らっていた。

剣と盾は武器だが師匠が止めないところを見ると魔力の訓練なので魔力で作り出した武器はいいのだろう。

これでは勝てないなと思い80%に脳を切り替え、本気でいくことにした。


レインは少し離れた距離から走り出す。


「影神速」


これは神速自体相手の死角に入る技なのだがさらにレインの能力で影が残るのでより見失う。

彼女も見失ったらしく俺から一瞬視線を外れる。

この間に剣を持っている右側に回る。

彼女は俺を見失っていたが魔力を感じこちらに剣を振ってきた。

俺はそれを足に魔力溜めてジャンプしてかわす。

彼女は俺の流動化が明らかにさっきよりも早くなっていることに驚く。


80%に変わったので流動化のやり方も脳がある程度理解したらしく勝手に速くしてくれている。

俺もそれを認識してジャンプをした。

そして、あらかじめ空気中に準備しておいた魔素の塊を半円のようにした物でジャンプをした後の右足をそれで無理やり方向を変え勢いに載せて体も反転させて彼女を蹴る。

空中にいたのに急に空中で反転したことに驚き、近い方の剣で防御をした。


師匠が最初に見せてくれた空気中にとどまる技は流動化に成功して形成化と物質化が出来るようになるとできる。

なので空気中を足場にすること自体は簡単だが効率が悪い。

魔力を外に出して魔素で足場を固めているだけなので地面よりもパワーがつたわりにくい。

空気中に足場を作るのは空間を把握しないといけないので事前に準備をすることが難しい。

よって奇襲や逃げるときには使いやすいが戦闘中に魔力でわざわざ空中から襲うことは魔力だけを多く浪費して非効率なのだ。


レインはまだ流動化を習って1ヶ月ちょっと。

なので本来ならまだ形成化と物質化を使う空中の足場を作るのは出来ないが80%に切り替えた事でやり方を師匠で見たので再現出来たのだ。

しかし、これは80%に切り替えても体がそこまで追い付かないので何回もは使えない。

やはり訓練は体に染み込ませるために重要だ。


俺は彼女が剣で防御してくれたので、それごと破壊して彼女を思い切り蹴った。

そのさいに背中がついたので一応ルール的には俺の勝ちだ。


彼女は多分これで負けるとは思ってなかっただろう。

剣で防御をした事で盾よりは弱いが破壊されるとは思ってなかったはずだ。

それもそのはず、レインはジャンプした魔力を足に維持したまま足場として事前に準備をしていた半円を蹴りながら吸収をしておいたのだ。

本来足場は空中に止まるときに出すので事前に出すものではない。

それを影神速を使った時点で準備をした足場を吸収したのだ。

先に魔力を消費して足場を作ったので、一瞬減るが脳が流動化の効率を上げたのですぐに吸収する。

そして、さらに蹴りをするときに足場の魔力を吸収して一時的に足に体を巡っている100%の魔力と足場の30%の魔力が合わさり130%となり壊れた。

盾と剣は二つで一つなので剣自体は50%だがそれを支える手に魔力が乗っていたり、衝撃波があったので、剣だけで守らせる必要があったのだ。

もちろん、剣が壊れた時点で蹴られる部分にも魔力で防御をしていたと思うが130%なので守りきれず倒れたのだろう。



3ヶ月後


「師匠、いやガレットさん3ヶ月という短い時間でしたがありがとうございました。」

「おう、頑張れよ。あ、そういや頼まれてた武器出来てるから渡すわ。」

「ありがとうございます。」


ガレットさんの小屋には鍛冶もあり、ガレットさん本人がしているらしい。

今回は俺が弟子として卒業なのでそれの祝いとして作ってくれたのだ。

ちなみにシューミーは無事に俺の事を認めてくれてまた修行に行った。


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