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影が薄い俺は能力を授かりさらに薄くなった  作者: 会長
第1章 組織への入団
6/77

影が薄いが学園を目指す3

次の日


俺はガンツさんとの試合後疲れてたので、ご飯はもらわずに寝ることにした。


狩人の朝は早い。俺は5時前には目を覚ました。

俺が借りている部屋は一階の奥の部屋だ。

このガンツさんの武器屋は『ゴールデン』といい、一階は主に刃物系の武器を置いている。それ以外の弓などもあるが剣が一番充実しているだろう。

一階の奥には剣などを研ぐ場所があり、その一番奥が俺の借りている部屋だ。

裏に回ると昨日の試合をした庭になり、そこで普段は剣などの試し切りができるらしい。

二階にはガンツさんやメリーの部屋があり、それ以外にもうひとつの部屋がある。ここは何があるかは知らない。


そして、体を少し動かそうとして、庭に行くとガンツさんが庭の花に水やりをしていた。


「おはようございます。」

「あら、おはよう。朝は早いのね?」

「まぁ、狩人なんで。朝から罠を仕掛けにいったりするんですよ。」

「狩人は、朝から罠だけを仕掛けにはいかないよ。」

「まぁ、僕の趣味です。」

「フフ、ホントに変わった子ね。」


その後、メリーが起きてきて一悶着あったが朝食を食べて機嫌が直り食後、俺は話をきりだした。


「残りの候補生メンバーの情報をください。」


俺はメリーからは運良くエンブレムを奪えたが他のメンバーについて何も知らされてなかったので、学園の下見をしつつ作戦いわゆる罠を仕掛けようとしていた。

だが、


「あらあら、そんなに急がなくてもちゃんとある程度の準備はこちらがしますよ。何て言った、レイン君は学園が雇った試験管の入学テストを担ってもらんですから!」

「え、俺の師匠からの試験は正式な依頼に為ったという事ですか。」

「そうね。最初からそうする予定だったみたいよ。」

「そうですか。・・・まぁ、師匠ですしね」

「それでいいの、あんた!」

「まあ、師匠言う事はほぼ絶対だしね。」

「ふーん、それがあんたの『フィフス』って訳ね。」

「うん?『フィフス』って何?」

「呆れた、あんたそんな事もしらないの?」

「何しろ、田舎者なもんで。」


メリーにそう伝えると、大きなため息をついてから説明をしてくれた。


「まあいいわ。私が説明して上げるからありがたく聞きなさい。」

「ハハー」

「ウム、よろしい。って言っても内容自体はそんなに難しい事でも無いのよ。」

「え、難しくないの?」

「まあね。とりあえず『フィフス』っていうのは、自分の心情や心意気、目標や趣味など何でもいいわけ。それを5つ掲げて言葉にして強く願うの。いわゆる言霊って奴を利用するってこと。

そうすることでその5つは自分の中で成長していくの。

そうね、例えば足が速くなりたいことを『フィフス』にして走ると通常の1.2ぐらい成長が早まるの。あ、あと大体五年で1つ更新するのが常識的ね!」


なるほど、師匠が5つ目標でも何でもいいから決めるとか叫んでいたのはこのことだったのか。


「それ、師匠がなんとなく言ってた。『フィフス』の事だったって訳か。」

「へ~、決めてたんならあなたの奴教えなさいよ。」

「はい、メーちゃんそれはダメー。人の能力を聞くくらいダメでしょ。」

「はーい。」


ちなみに言うと俺の『フィフス』はたいした事がない。

1、罠を作ったり、仕掛けるのがうまくなるように。

2、狩りをするとき動物の命を無駄にしないようにする。

3、狩り長く続けていきたい。

4、師匠の訓練中の言葉ほぼ絶対。

5、罠をばれないようにする。

っとこれが『フィフス』だが、まあ普通だろ。


「今日から入学テストに向けて訓練をしてもらうわ。とりあえず今日から両足に重りをつけてもらうからね。ふたりとも」


ガンツさんが渡した重りを足につけて準備をしてから10分後、俺たちは森に来ていた。


「訓練内容はこの森の木の上をひたすら走ってもらうことよ。私が先に行って目印をつけるからそこからターンしてまたここに戻ってきてね。それに能力は禁止よ。それから魔物などは主に逃げること。それじゃあ始め。」


俺たちはそれを合図走り始めた。ガンツさんも同時に走り始めたが俺たちは背中が見えなくなるまで置いていかれた。すごくはやかった。でもガンツさん途中でいなくなった。武器屋にでも戻ったのだろうか。

そして、驚きだったのがメリーが俺と同じ速さだと言う事。

俺は狩人なので基本森を拠点としているので馴れているがそれになんなくとついてきている。

流石候補生と言うべきなんだろう。

最初は師匠に言われて来てみたが、他の候補生もメリーと同じぐらいなら学園に行くのは楽しいかも知れない。

そして、新しい罠作りに候補生たちぐらいの人達をはめる罠に練習になるかもする無いし。

俺たちはいつの間にか木の上の枝に上手く置かれていた水分をとりながら夕方まで走った。

結局メリーとはほぼ同じだったので決着はつかなかった。


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