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影が薄い俺は能力を授かりさらに薄くなった  作者: 会長
第1章 組織への入団
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影が薄いが初任務をこなす12

コーキン街の周辺の村の野原


魔族の技がレインにキレイに決まった。

だが、レインはその下にはいなかった。

いや、体の半分を失って相手の後ろにたっていた。


「分裂 集合」


体が元に戻っていく。

これは能力の応用の分裂だ。

これも2ヶ月の間に練習したものだ。

本来なら体の半分を失うと、分裂でも中々戻すことが出来ない人が多いだろう。

レインは影の能力で自分の影を一体分で覆うことで離れた部分も影自体が繋がっているので出来るのだ。

なのであまりに細かく刻まれたりすると分裂は出来ない。

そして、魔族の後ろに回った隙に背中を一瞬触る。

魔族もそれに気付き、回し蹴りを放った後また上空へと逃げる。

分裂の弱点はまだある。

それは吹き飛ばされた部位が察知出来ない位置まで飛んでいくこと。

一瞬にして全身が消し炭にされることだ。

そして、同じ場所を短期間に何回も飛ばされるとダメだそうだ。

これは俺ではなくフローラさんが言っていた。

フローラさんも光と同化すると普通の拳などが当たらなくなったりするが同じ場所を狙われて右手が引っ付かなくなり、治療の能力の持つ人に治して貰ったらしい。

魔族は右手にここ一体を吹き飛ばすような風を集めている。

どうやら、ここら辺が最後の攻防になることが分かっているらしい。

俺は影から一本の刀を取り出す。

そして、魔族に向かって刀を構えて


「影纏い、そして影吸収」


刀を影で少し強化をする。しかし、本来の刀の能力の1.1倍ぐらいにしかならない。

が、影吸収で周りの影を集める。

そして、自分の影に入れる。

影纏いは物を若干強化出来きるが、主には変形させるの事がメインだ。

どんなにその物の影に影を入れようが容量を越えると壊れるだけだ。

が、自分の影に入れて自分自信を強くすることは出来る。

一時的に強制的に身体能力が圧倒的に上がる。


「大風拳撃」


魔族は風の塊を俺に向かって放ってきた。

俺は刀をしっかり構えて、


「大影纏い 風神斬り」


魔族の大きな風の塊とレインの刀の風の斬撃が攻めぎあう。

そして、レインの斬撃が思い切り風の塊を斬りそのまま魔族に当たり魔族は真っ二つになった。



リーベルは大氾濫の魔物達を倒した後レイン達の戦いを見学していた。

下では部下達がs級以外の魔物を倒していっている。

リーベルの能力的に魔物とは相性が良いので絡めて等を使ってくる人間よりも戦いやすいのだ。

なので、s級などのランクはあまり関係無い。

魔物という時点でリーベルには勝てないのだ。

そろそろ手伝いに行かないといけないと思い、レインへと近寄った。



ノート王国ではsー1が、10体ほど出たがそれ以外はA級以下で大したことはなかった。

もちろん、A級は強い。

が、冒険者や騎士などのそこそこ強いやつらが3人もいれば一体ぐらい倒せる。

しっかりと強いもの同士が組めばA級ぐらいでは負けない。

s級は別物だが。

一体出るだけでも災害級と言われて国家で対応するレベルだ。

今回カーズに付いていっていたのがNo.2のガンツさんの部隊だったので強力して先にs級を倒していた。

幸い、大氾濫の時は進みが遅いのでs級が倒されるとバラバラになって逃げ出すがA級以下はすぐに倒せるので問題にならない。

リーベルみたいに何百体もs級を倒せるのは規格外だが。



あの後、魔族はまた少しずつ回復しているが回復している場所に硬いヒモを付けているので食い込むので先ほどまでと同等な力を出すことは不可能だろう。

処理は師匠に任せて先に帰らせて貰う。

大影纏いの反動で体のあちこちが痛いのだ。


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