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影が薄い俺は能力を授かりさらに薄くなった  作者: 会長
第1章 組織への入団
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影が薄いが初任務をこなす7

コーキン街


ミドル先輩は師匠の部隊としてついてきていた。

優秀なのでどこかの隊のリーダーになるか、副リーダーになるかで迷っていたらしい。が、一年目でリーダーは過去に例がほとんど無いのでどうするか悩んでいたところを師匠に引っ張られて来たらしい。

後に経験を積んで他の隊のリーダーになる可能性もあるらしい。


とりあえず、先ほど倒した敵のリーダー的な奴を起こす。

硬化されると面倒なので皮膚に直接ワイヤーで縛る。こうすることで硬化を使うと皮膚の間にワイヤーが食い込むことになる。

気絶しているので起こす。


「おーい。起きろ。」


敵の頬を叩く。軽く意識を失っていただけだったらしくすぐに意識が戻る。


「お、起きましたか?さっそくですが質問しますね。あなた方はこちらの行動を見張っていますか。」

「はい。味方に部下の魔力を認識すると何処に動いているかを確認出来るやつがいるのである程度味方の位置は把握しています。

透視の能力で異変がある場所を建物を透過して見れます。」


ちなみにおとなしく自白しているのもミドル先輩の能力だ。

敵の上司や相手が自白するような状況にしているらしい。

気絶している間に相手の耳等から脳に直接そのイメージを送りつけたらしい。


「分かりました。味方はあとどれぐらい居ますか。」

「あと50人だけですが、このコーキンより北に進んだ街、サーマンに兵が30万人居ます。」

「何故ですか?」

「はい。この兵を派遣した貴族が魔物の大氾濫の予兆は今日だという情報を掴んでいるらしく、アルベル国に恩を売るために派遣されました。」

「もういいですよ。」「はい。」



レインの師匠でこの組織のNo.1であるリーベルはトーマスさんの護衛に就いていた。

トーマスさんの演説はすでに終わり街の祭りを見て回っていた。

今回敵をすぐに倒さなかったのは理由がある。

1つはまだ相手が何も仕掛けてきていない事。もちろん私の地位になると強引に攻めた所で後で証拠を揃えれば文句は言われない。

2つ目はレインが作戦を考えたこと。この理由が一番大きい。

私も作戦を考えるのは苦手では無いが好きじゃない。

そして、レインが作戦わざわざ考えるということは何か裏で動いているということでもある。

まぁ、既に聞いているが証拠が無いので敵がこちらの罠にかかってくれるのを待つらしい。

レインは天才だ。弟子だからとかそんなくだらない理由ではない。あいつは罠を仕掛ける天才だ。

詳しくいうと迎撃などの作戦は郡を抜いている。この作戦があいつの思い通りに進むと多分この組織でのあいつの地位もすぐに上がるだろう。あと10年もすればむかれるかも知れない。

不謹慎かもしれないが敵がこちらを襲ってきてあいつの罠に早くはまってほしい。楽しみだ。



ある程度の時間が経つとまたまた敵が50人くらい送られて来たようだ。こちらも先ほど敵を全員捕縛出来たのだろう。他の国の騎士団なのでなるべく殺さないようにしている。

最後の50人らしく隊長クラスも来たが他のメンバーの方に向かったらしい。親善隊のメンバーは全員が強いのでこの騎士団ぐらいなら多少苦戦はするかもしれないがすぐに倒すだろう。


そして、全員が捕まった。その音が聞こえてきた。

自白が正しかったようだ。

捕まえたもの達を街の中央に持っていき捕まえたことを宣言する。師匠はこの国でしれわたっているので護衛に就いていても不思議に思われなかったのでそのまま宣言してもらう。


「この年一回しかない大切な豊穣祭を邪魔しようとした輩がいた。しかし、我らアルベル国の兵が見事捕まえることに成功した。まだまだ続くこの豊穣祭を大いに楽しむとよい。」


少し静寂の後、大きな拍手が起こった。師匠は普段は国の兵だと思われている。最近ガンツさんから聞いたのだか顔を変えたり出来る能力なので顔がばれていても大丈夫らしい。今回は素顔だが。


一瞬師匠と師匠の部隊が宣言をするためにトーマスさんから離れて拍手の音で周りの音が聞こえなくなったとき、一人の街人が走ってきてトーマスさんの胸にナイフを刺した。


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