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影が薄い俺は能力を授かりさらに薄くなった  作者: 会長
第1章 組織への入団
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影が薄いが初任務をこなす6

コーキン街 豊穣祭2日目 昼


俺は敵が居るところに転移する。

今回も二人だ。また建物の影から奇襲を仕掛けて捕らえる。

これで既に10人目だ。同じように建物の影に隠しているとスーフィンさんからの音が聞こえてきた。

どうやら全員捕まえるらしい。すごく呆気ないので、おかしなと思っているとまた同じくらいの敵が送られて来たようだ。

敵も何らかの手段で連絡を取る方法があるのだろう。


同じように敵を倒しているとすごく強い気配がして後ろに転移する。俺がいた場所に斬撃が飛ぶ。


「どうやら君が犯人のようだ。」


一人の男が目の前に現れた。斬撃を飛ばして来たのはこの男のようだ。明らかに今までの敵の強さとは違う。


「何の犯人ですか?」

「いや~、ね!部下の様子を確認していたら、ここで部下が交戦もせずに倒れているから不思議に思ってね!僕が直接見に来てみたらガキじゃないか。僕の勘違いなようだ。」

「本当に勘違いかどうかはご自分で確かめたらどうですか?」


俺は男の頭の上にナイフよりも少し長い小剣を二つ持ち転移をする。そのまま右手で切りつける。

相手は左手のサーベルで右足を少し下げ受け止める。

俺は二人の間に生じた衝撃を体に回し、空中で回転して左手で切りつける。


「衝回斬」


この技は剣と剣などを打ち付けた時に起こる衝撃を体で回し、そのまま自分も回転しその衝撃を上乗せしたまま相手を切りつける事だ。ちなみに師匠はこれを木に切りつけて、その衝撃を吸収しまた衝撃を載せて木が折れるまで一人で回転して衝撃を上乗せし続けていた。俺にはそこまで出来ない。

この衝撃を受けて驚いてはいたが、さすがに敵の大将だけあって上手く逃がしていた。

俺はそのまま敵から少し離れて纏化を使う。ギアを一段階上げる。


「神速」


一瞬、敵の視界から外れる。そのまま敵の後ろの影に転移する。

相手はそれにすぐに気付き、反転しながらつきを放つ。

それは当たった瞬間消える。俺が転移させた影だ。

そして、敵の後ろから敵を斬ろうとした時、


「硬化」


俺の斬りつけた剣が折れる。敵の能力は皮膚を固くするみたいだ。敵はその剣が折れた隙を見逃さず、硬化した腕のまま殴りつける。俺は吹き飛ばされる。


「ふふふ。騙されただろう。最初に斬撃を飛ばし、生粋のサーベル使いだと思わせて実は素手の方が強いという能力なのさ。

まぁ、この姿はあまり美しく無いから好きではないのだがね。」


敵は俺に近づいて来て、無理やり立たせる。そのまま何回も殴る。胸ぐら捕まれているので逃げる事も出来ない。


「ハハハ、やっぱり大したことがないね。もうへばったのかい。」


敵はその後も何回も何回も殴る。が、どこかがおかしい事に気づく。殴るのを止めてよく観察すると血がまったく出ていない。

また偽物かと思い離して周り確認する。しかし、誰も居ない。

そして、少し経つと耳鳴りが聞こえてくる。


「お前が俺を殺したのか。お前が俺を殺したのか。お前は俺が殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。」

「うわぁー!」


恐怖のあまり気絶してしまう。


「上手くいきましたね。ミドル先輩。」

「いや、えげつないね。レイン君は」

「先輩の能力でしょ?」

「そうなんだけど」


優秀なミドル先輩は師匠の部下に選ばれていた。

敵が少し強いので途中で応援に来てくれたのでそれを利用し、敵を嵌めさせてもらった。

俺の影を切っている辺りからは既に先輩の能力だ。

先輩の能力の本気で触感や匂い、空気感まで帰れるらしい。

やはり、ミドル先輩の能力はえげつない。


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