プロローグ
素人が書いたものですので暖かい目で見守ってください。時間があれば最後まで見ていただくと嬉しいです。
「貴方が今、欲しい能力を頭の中で思い描いてください。その思いが形となって貴方の能力となるでしょう。」
「ほ…本当に何にでもなれるんですか…?本当に何にでも…?」
「はい、もちろん。」
…いきなりそんな事言われてもな…。どうせならアニメの主人公にありがちな圧倒的パワーを持つ超カッコイイ戦士とか…!
あぁー…でも強過ぎるのも非現実的過ぎだし…俺的にも面白くねぇなぁ…。
「あの…魔法とかでも良いんですか…?」
「えぇ。」
俺の脳内が非現実的空間で満たされていく。そういえば餓鬼の頃から夢だった空を飛ぶという夢…。あれを叶えるっていう手もあるな…。
「(やべぇ…全然決まらねぇな…。一度考える時間を設けてもらおうか…)」
そう躊躇し、面接官に声を掛けようとした瞬間。面接官のペンを滑らせる手が止まり、寒気がするほど綺麗な顔がゆっくりと上げられる。俺の目と面接官の目が丁度、歯車が噛み合うように逢う。
そして妖艶な唇がにぃっと歪み、まるでファンファーレを奏でるように明るい声色で喋り始めた。
「…おめでとうございます!貴方の能力が決まりましたよ…!」
「…え…っ?いや、あの。まだ考えている途中なんですけど…。」
見ていただきありがとうございます。良かったら評価してください。