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3歩で忘れてよいエッセイ

「なろう」の主成分は何だろう?

作者: とりあたま

小説だと思って書いたのなら、それはその人にとっては「小説」なんだろう。例え他人がどう思おうとも。

それが幸せなことなのかは知らないけれど。

 考え方なんて人それぞれで当たり前。価値観だって皆が同じなら、ずいぶん画一的で融通の効かない、味気ない世の中になってしまう。

 だから、意見を戦わせるのは大いに結構。だけど単なる誹謗・中傷やこ汚いヤジはやめよう。国会中継見てれば、どれだけ人の目に醜悪に映るのかわかるでしょ。


 いきなりだが、これは僕の意見でしかない。

 他人に全面的に受け入れられるとは思っていないし、仮にそうだったら、逆に気味悪く感じるだろう。そもそも、他人にこう考えろと強制する権利は、僕にはないのであるが。



 この「なろう」でも、異なる価値観や意見を戦わせる姿を時折見かける。


 これだけ人が集まれば当たり前のこと。匿名性に任せて、感情的に汚い言葉を連ねる輩もいるが、これは自分を客観視しないか、またはできない残念な人達だから仕方ない。そんな輩とは違うところを見せてくれ。

 このように、野次馬根性丸出しで見守っていると、気付くことがある。


 それは「発表することは自由だ」という価値観は、共有されているということだ。

 どんなに口汚く人の意見を罵る人でも、「お前の意見なんか発表すんな」とまではいかない。何故ならそのまま自分に返ってきてしまうからね、という道理は最低限理解しているようだ。


 このように普通良識と見なされるものは、皆に共有されていることが多い。当たり前だろと言われたらそれまでのことだけど。

 ましてやこれが「暴力はダメ」「人の物は盗るな」みたいな、人が安全に暮らしていく上で必要なことなら尚更だ。これは集団の本能みたいなものだろう。


 また、その価値観が「良識」かどうかなんてものは、それを都合が良いと受け止める人の多寡によって決まるものだ。

 分かり易く言えば、皆理由もなく殴られたくないから「暴力はダメ」だと見なされているということだ。至極健全で、これからもこうであって欲しいとつくづく思う。


 では「なろう」で「発表することは自由」という意見が圧倒的なのは何故だろう?


 これもまた至極単純なこと。

「自分の作品を誰にも文句を言われずに、自由に発表したい」と思っている人が多いだけだろう。


 だから人目なんか気にしなくてよい。


 難解な語句を操って小難しいことを書いている人もいる。逆に拙い言葉でたどたどしい文章を綴る人もいる。そこに他者による優劣の評価は確かにあるだろう。


 それでも、基本的には誰もが書きたいものを書いているだけだ。だからあなたも書きたいものを書けばよい。ただそれだけのことだ。


 周囲が自分を傷付けようとばかりすると、感じている人もいるだろう。そんなものは、ただの自意識過剰だ。あなたが思っているほど、他人はあなたに関心など抱いてはいない。酷い物言いかもしれないが。



 この「なろう」には、「表現も発表もその人の自由だ」という良識が共有されている。

 また、それほど他者を傷付けようとする悪意に満ちている訳でもない。


 これは僕の私見で「そうではない」と思う人もいるだろう。でもこれに関しては、自分の考えや感じ方を信じたいのだ。


 誰でも気軽に創作も発表もできる。この環境がどれだけ素晴らしいのかは、皆が理解しているはず。

 その上「自由な創作を志す」人が圧倒的に多いのだ。臆することなく、作品を書き上げて「どうだ!見さらせ」くらいのノリで発表すればよいと思う。







 だって、たかが「小説」じゃない。そんなに小難しく考えなくてもよい。その人にとって楽しければよいのだ。


 こんな風に書くと目くじらを立てる人もいるかもしれないけど、この考え方はもう死ぬまで変わらない気がしている。



書きたいことを書くのは楽しい。

それが、こんなしょぼいエッセイでもだ。


読んでもらうだけで嬉しい。仕事ならこうはいかないよなぁ……

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― 新着の感想 ―
[一言] 人それぞれという当たり前のことなんでしょうけど、 読んでみてとても心地よかったです。 ありがとうございました。
[一言] これ読んで『ゲーマーズ』第1巻を思い出した。 ゲーム作るのも小説作るのもそんなにかわんない、というかほぼ全てのモノヅクリでは、変わらないものなんだと思う
[良い点] 先程、「小説」に必要なもの、を読んで落ち込みましたがこの作品を読んでいくらか救われました。
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