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魔剣使いの最凶冥王―ワールドアブソリュート―  作者: 神薙リンシア
第1章 イベルリエル王国編
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第6話 剣闘春のネギ祭り

誤字脱字等が御座いましたら報告していただけると有り難いです。


俺は今、ネギを持ってコロシアムの真ん中に立っている。

そして相手もネギを持って立っている。


うん、どうしてこうなった?

よし、まず整理しよう。


~~~~~二時間前~~~~~


「フウマ君フウマ君!」

俺が王城のベッドで横になっていると、ユキノが魔剣を右手に持って俺に駆け寄って来た。


「ん?なんだ?」

俺は上半身を起こしながら聞く。


「えーっと、私を磨いてほしいのです」

そう言い、魔剣を俺に差し出す。


「はいよ」

そう言いながら魔剣を受け取る。


「・・・フフフ、やはり磨かれるのは気持ち良いですね」

ユキノは目を閉じ、気持ち良さそうに体を左右に揺らす。


「そうかい、なら良かった」


「あのお兄様?」

不意に声が聞こえ、前を見ると菜々が居た。


「ん?なんだ?」


「あと二時間ですよ?」

ん?何が?


「あれ、本当に忘れてるんですか?」


「え?・・・・わからん」

その答えに呆れたのか、菜々はため息をついて


「剣闘ですよ」

と言った。


正直忘れてた・・まる


「あー、そっか二時間・・・・・ってやばいじゃん、受付しなきゃ」

俺は魔剣を磨いていた左手を止め、バッグとトリニティアを取る。


「んじゃ、ちょっくら優勝しに行きますか」

俺はドアを開け、飛び出した。


 ✩ ✩ ✩


現在、俺達が居るのはイベルリエル王国のコロシアムに来ていた。


「うーん、流石剣闘、人多いなぁ~」


「そうですね、逸れそうですね。さ、お兄様、私と手を繋ぎましょう」

奈々は早口でそう言い、俺の左腕に抱きついてくる・・・え?


「そうですね、では私も」

とユキノも言い、右腕に抱きついてくる。


ちょっ・・・・周りの目が!目がぁぁぁぁ!!


そして俺は二人にコロシアム受付所まで引きずられて行った・・・。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「こんにちは、出場受付です。お名前と年齢をご記入ください。」

受付嬢はそう言うと、紙と羽ペンを出す。


この世界って殆ど紙と羽ペンの記入なんだな・・・・。


俺は書き終わった紙と羽ペンを渡す。


「質問しても?」


「はい、スリーサイズと年齢と名前以外なら」

やっぱりそっち系を聞く人が居るのか・・・。


「魔法とスキルの使用って出来るんですか?」


「はい、スキルも魔法も使用可能です。ですが、武器生成スキルや、アイテムの使用は禁止されております、もし規約を破った場合は強制退場となりますのでお気を付け下さい。他の質問はありますか?」

受付嬢は淡々と喋ると俺に確認してきた。


「今回の武器はなんですか?」


「お楽しみです」


「他はありません、有難う御座いました」

そう言い、立ち去ろうとすると。


「武器は預けてくださいね」

と言われた。


「はい」

そう言い俺はユキノの元へ走った。



 ✩ ✩ ✩


「遅いです」

ユキノの第一声がそれだ。


「ああ、悪かったよ、受付嬢に質問しててさ」


「そうですか、なら良いです」

ユキノの顔が疑いの顔から通常の顔に戻った。


「あ、ユキノ、ちょっと待ってくれ」

俺は観客席に向かうユキノを呼び止める。


「なんでしょう?」


「ああ、トリニティアを持っててくれ」

俺はトリニティアをユキノの手に置いた。


「了解です」

トリニティアを胸に抱え笑顔で奈々に向かって走っていった。


「さて、俺も行くか」

そうつぶやき、控え室と走る。


 ✩ ✩ ✩


控え室はピリピリしていた・・・・。


俺この空気好きじゃないんだよな~

あ、そうだずっと見てなかったステータスでも見るかな。

バケモンになってそう‥‥‥‥。

『ステータス』


============================

夏井楓真 15歳 レベル:?????? ギルドランク:SSS


二つ名:化物

アビリティ:----

スキル:隠蔽・神刀(こうとう)・空歩・瞬歩・天変地異・二刀流

エクストラスキル:七天刀流・????・八咫鏡

状態:平常

職業:冒険者

筋力:????????

体力:????????

俊敏:????????

魔力:????????

魔法耐性:????????

打撃耐性:????????

魔法属性:闇・無・時空・時間

所持武器:魔剣グリムガルド(+SSS)・神剣トリニティア(+SSS)

称号:シスコン・ロリコン・勇者・時空魔法の使い手

魔剣の使い手・神の天敵・竜殺し・最凶

魔王を凌ぐ者・神を超える者・時の支配者

世界の支配者

============================


・・・・・遂にバグったぁ・・・・。

レベルすら表示不可・・・・ねぇ、これ俺死ねるの?

何この『世界の支配者』って・・・もう支配しちゃってんの?え?

しかも何?スキル『天変地異』って、完全に破壊できるじゃないですかヤダー。

何かエクストラスキルまで表示されないこの始末☆

しかも神超えちゃったよ!?ダメじゃん!

え?状態平常?異常だよ!もう何これ?俺死ねないじゃん、今からでも世界破壊出来るんだけど

・・・しかもトリニティア神剣だったのかよ・・・。

おいこのステータス決めた奴・・・真面目に考える事すら捨てたのか?

もうやだ死にたい・・・・。


そんな感じに頭を抱えてると。


「武器選びです、好きな武器の種類を言ってください」

と受付嬢が入ってきた。


「俺は大剣だ」「んじゃ俺は槍で」「私は盾と剣を」

と左から順にガタイが良い奴、ひょろい奴、少女と武器の種類を答えていった。


「んじゃ俺は剣を2本」

そう言った俺を物珍しいそうに此処に居る全員が見た。


「ん?ダメだったか?」


「い、いえ、最近は二刀流って人が居なくて・・・では2本用意させていただきます。」

そう言い、別の奴に聞きに行った。



受付嬢が出て行って何分経っただろうか、コロシアム内部の方から歓声が聞こえてきた。

それを合図に受付嬢が入ってくる。


「武器の準備が出来たので、付いてきてください」

受付嬢はそう言うと歩いて行った。


俺達はボーッとしていたが受付嬢から声が掛かると受付嬢の後に付いて行く。


そしてある扉の前に来た。


「此処の中に入っておりますのでお取り下さい」

と言い、扉を開ける。


静寂・・。

何故か。

部屋の中にはネギがいろいろな武器の形に削られ、壁に立て掛けられていた。


「出来るだけ早くして下さいますか?」

と受付嬢から言葉が飛んで来た。


皆様々な武器を手に取る。


「では、第一回戦、フウマさん、グロウさん、どうぞ」

受付嬢は名前を呼び、入場口へと促す。


~~~~~回想終わり~~~~~


よし、整理できた!


目の前に立っているのはグロウと呼ばれていたお爺さん、相当な実力者だろう。

それもその筈、前回の剣闘冬のネギ祭り優勝者だ・・・と実況は言っていた。

今回の優勝候補とか嫌だなぁ~、でも簡単に負けるつもりは無い!


「始め!」


「初撃で仕留める!」

俺は声と同時に踏み込む。


そして俺は斬った・・・筈だった。


「なっ!?」

斬ったお爺さんが消える。


此処から離れろと本能が告げる。

そこで俺は全力でスキルを発動し、空気を蹴った。


「『空歩』!」

弾丸と同等の速さでその場から遠ざかる。


離れた瞬間、俺が立っていた位置は爆ぜていた。


怖っわ!何あの爺さん!?魔法か?いやいやいや、だったら無詠唱かよ!

あれは初級火属性魔法のファイアボールだろ!?あの威力とかどんだけ魔力込めたんだよ!?


「ほう、わしのファイアボールを避けるとは・・・ふむ・・世界は広いのぉ」


「へぇー、冬の祭りでは皆避けられなかったと?」


「うむ、強者(つわもの)が集まると聞いておったのだが・・・期待外れだったのじゃ」

この爺さんやべぇな、話してる最中なのに隙が無い・・。


「じゃが今回は久々に楽しくなりそうじゃ」


「それはそれは、有難う御座います」


「お主とは決勝で戦いたかったのぉ」


「そうですね、決勝で会いたかったです」


「おっと、わしも武器を出そうかね」

爺さんはそう言い、虚空からネギ(杖バージョン)を取り出す


「では行くぞ?」

爺さんは杖を構える。


「『アクセラレイト』」

俺は加速魔法を掛ける。


「ではゆくぞ!『ファイアスピア』!」

魔法を発動、爺さんの前に炎の槍が4本出現する。

そして爺さんが杖を一振りすると、槍が俺に向けて発射される。


魔法って斬れるのか?いや、盾で防げるし斬れるのか・・・・でも流石に今は試す気にもなれないし、避ける!


一本目の槍が迫って来た。

それを俺はギリギリで躱す。

直ぐに二本目が直ぐそこに、これは一本のネギで弾く。

三本目は瞬歩を使い避ける、それを狙ったかの様に四本目は避けた場所に、そして二本目のネギでガードする。

そこで俺は立ち止まる。

「ふむ、これを避けるか・・・・・流石じゃな、ではわしの極大魔法を見せてやろう。」

極大魔法、それはある魔法を極めた者だけが使える最大火力の魔法。


不味い不味い不味い、これは非常に不味い!

今から走ったとこで止められない・・・・なら迎え撃つしかない・・・だが俺には極大魔法に匹敵する力を持ち合わせてない・・・クッソ!

いや・・一つだけある・・・時空魔法の中の一つ・・・・これは使うしかないかな。


「『メテオライトバースト』」

爺さんが極大魔法を発動させる。


コロシアムの上空にメテオが出現する。


それに対抗する様に俺は唱える、世界を変えてしまう力を・・。


「さぁ!お主にはこれを止められるか!」


無論だ、止めてやるよ。


「『ワールドリメイク』」

俺は時空魔法の一つ、禁忌の力を使った。


次の瞬間、上空に出現したメテオが元から何も無かったかのように忽然と消えた・・。


「なっ!?」

爺さんは上空を見て固まった。


俺はその隙を見逃さなかった。


「チェックメイト」

俺は瞬歩を使い爺さんの目の前に移動し、斬った。



コロシアムは静寂に包まれた・・・。


そして静寂を破ったのは実況の声だった。


『しょ、勝者!フウマナツイ!』


・・・やり過ぎた、反省はしていない、Komeijiです。

えーと・・・楓真君を倒せる人は居るのでしょうかねぇ~・・・。


楓真君の力がちょっと出てきましたね、はい、知っております。

チート過ぎと言いたいのですね、分かっております、勿論弱体化させます。

ネギ祭りなのに・・・・初戦なのに・・・。

あ、ネギはどんなに力を込めても魔力を込めても壊れないという仕様になっておりますのでご注意下さい。

楓真君はチートなのでチートを辞めさせます。

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