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魔剣使いの最凶冥王―ワールドアブソリュート―  作者: 神薙リンシア
第1章 イベルリエル王国編
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第3話 決闘と妹の秘密と冒険者ギルド

誤字脱字がある場合は教えて頂けると幸いです。


「夏井が最弱だったら皆ゴミ以下だと・・・・?」

怒りを露わにしているのは小峰川だ。


「はい」

ユキノは当然と言いたげな顔で言う。


「おい夏井、てめぇ自分の力くらいわかってんだろ?」

怒りの矢先は俺へと飛び火し始めた。

おい、こっちに話題振るなよ。


「ん?ああ、わかってるよ?」

適当に受け答えをする。

もう面倒くさいからね。


「ほう、そこまで自信があるのか」

急に怒りの熱が冷めてきたみたいだ。

やっと納得したか。


「なら俺と戦えるよな?」

そして急に勝ち誇った顔をしだした。

納得してなかったか。


「ああ、戦えるぞ」

俺はやりとりモドキを食べながらそう言った。


「なら良い、俺と決闘だ!」

デター脳筋!

能力だけじゃなく頭まで筋肉にー(棒)

あれ?こういうのって脳筋って言ったっけ?


「ルールは?」


「よし、説明してやるルールは――」


ルール

お互い初期に持っていた剣で戦う。(ただし持っていなかった場合はブロードソードを貸し出す)

試合でのアイテムの使用は無し。

相手に一撃でも与えた方の勝ち。


この3つらしい。

1個目に関してはこちらの剣が弱いと思ってルールを作ったと見える。

まぁ、どうせ直ぐ出てくから魔剣使おうか!


「俺が勝ったらそのユキノという娘を離「呼び捨てにしないでくれませんか?鳥肌が立ちます」・・・・」

凄い!屁理屈ばかり言ってる小峰川の口を絶対零度の如き言葉で凍らせた!


とまぁ、悪ふざけは此処までにして、決闘しますか。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「おい、夏井!てめぇ、何でそこの女の子を連れて来てんだ!あ"ぁ"!!」

ブロードソードを片手に凄い剣幕で唾をそこら辺に飛ばしながら言っている。


「お前は馬鹿なのか?」


「何だと!?まぁ、そんな事は知ってたさ、こっちは5人で行くぜ!」

その言葉と共にコロシアムの観客席から小峰川の後ろに居た4人が出てくる。

え?俺がユキノと一緒に戦うって思ってたの?

あ~なるほど、俺が弱いからってユキノを連れ出したと思ってるなこいつ。


「一対五とは・・・君もリンチしか出来なくなったのか?」


「は?一対五?」

間抜けな顔をしアホみたいな声を出す。


「だ か ら!俺は一人だって言ったんだよ!」

固まる相手。だがそれは気にしない。


「よし、ユキノ!久々に顕現させるぞ!」

「うん!」

うむ、可愛らしい返事だ。


そしてユキノの手を握り。


「顕現せよ!漆黒の粒子を纏いし剣よ!我の元へ!」

後は顕現のトリガーを引くだけ。

でもやだな~このセリフ。


ユキノの体が漆黒の粒子に包まれ次第に剣の形へ変化した。


「さぁ、戦闘(ゲーム)の開始だ」

そう俺は相手に言った。

少し威圧してみる。


相手からは「あんなバケモンと戦うなんて聞いてねぇよ!」「俺は、俺は死にたくねぇ!」「こ、こっちに来るな!」「ひ、ひぃぃぃぃぃぃい!」と聞こえる。


酷え俺だってれっきとした人間だぞ!


でも皆で固まってると一撃で終わっちまうぜ?


「俺の勝ちだ」

グリムガルドで真一文字に斬る。

勿論殺すつもりは無いので10分の1も出していない。


「んじゃ、俺飯食ってないから」

と言い、グリムガルドを真上に投げる。

グリムガルドが徐々に漆黒の粒子に成ってゆき、粒子の中からユキノが現れる。


「さ、ユキノ飯食いに行くぞ」


「はい!」

そして俺達はコロシアムをあとにした。


 ☆ ☆ ☆


「すまない!ナツイ殿は居るだろうか!」

食堂のドアをバッと開けたのは騎士団長だった。

何で?


「なんでしょうか」

俺はユキノから騎士団長へと目を移す。


「き、貴殿の妹だという娘が!」

呼吸を整えながら俺に()と言った。


「おい!それは確かなんだろうな!」

俺は思わず声を荒げてしまった。


食堂が静寂に包まれる。


「あ、ああナツイナナと――」

その言葉を聞いた直後、俺は食堂を飛び出していた。



そして気が付いた時には部屋のドアを蹴破っていた。

これどうやって言い訳すれば良いのかな?

いや、そんな事は置いとこう。


「菜々!菜々なのか!?」

俺は部屋に置かれたベッドに近付いた。


「・・・・ぁ・・・お兄・・様?」

ベッドに横たわっていた少女は体を起こす。

日本人特有の黒髪と黒目。身長は163程。服から出ている腕は透き通る様に白い。

要は美少女だ。


「菜々・・・此処にどうやってきたんだ」


「・・・・お兄様、実はですね・・・・私は向こうの世界で(・・・・・・・・・)魔法が使えた(・・・・・・・・)のです」


俺の妹ファンタジー過ぎ。


「勿論制限がありました」


「制限?」


「はい。」

制限?どんな制限だろう、1ヶ月に1回とかかな?


「特定の人物の半径50m以内に転移出来るが1週間に1回という制限です」

妹は俺に真剣な顔で言う。


えっと・・・・制限なの?


「はい、これは制限です!」

恐らく俺が声に出していたのだろう、言葉を返してきた。


「ああ、特定の人物が俺になってたからか、ごめんな」


「いえ、それは良いんです、むしろ好都合です」

良いんだ。え?好都合?


「それより問題なのは1週間に1回という事です!」

ズイッと菜々は顔を俺に近付けてきた。


ち、近い近い!シスコンじゃないのにシスコンになりそう、妹に恋しそう。

ハッいかんいかん。


「1週間に1回でも良いんじゃないか?」


「良・く・な・い・で・す!!」

奈々は更に顔を近付けてきた。

鼻が当たる鼻が当たる!ちょっ!?奈々さん!?


「私が居るのを忘れないでほしいのですが・・・。」

不意に声が聞こえた為、振り向くとそこには涙目で佇む(魔剣)が居た。


「・・・お兄様、あの女は何ですか?」

奈々の顔から表情が抜け、まるで汚物を見るような目でユキノを見ながら言った。


こ、怖ぇ!奈々さんマジ怖ぇ!


「フウマさんのお嫁さんです!」

まぁお顔が真っ赤に。

いや、うん間違ってはない。


「嫁?お兄様の嫁は私だけです!」

あれ?待って、菜々ってこんな娘だったっけ?


「そうです、私ひらめきました。」

何をひらめいたのか、菜々はベッドから降り、フラフラと立ち上がった。


「嫁とかいう女を殺してお兄様と幸せに暮らしましょう」

フラフラとユキノの方へ歩き出す菜々。


「ちょっ!ストップストップ!」

俺はユキノと奈々の間に入る。

やばい、これ以上放っとくと戦争が始まるやつじゃないか?


「お兄様、邪魔をしないでくださいますか?」

菜々は笑っていた、だが目が笑っていない。


「おい菜々!正気か!?」


「フフフ、私は正気ですよ、お兄様のお嫁さんは私です」

遂に思考回路がショートしたのか、奈々は『お兄様のお嫁さんは私、お兄様のお嫁さんは私』と連呼しだした。


「何を言ってるのですか菜々さん!?」

俺の声は奈々の耳には入っていない。


「フフフ、お兄様を返して貰いますよ」


「望むところです!」

ユキノも臨戦体勢。


「もうやめてくれってぇぇぇぇえ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「なぁそろそろ仲直りを「「お断りします!」」・・・」

俺達は今城下町を歩いているのだ。何故か?それは冒険者ギルドに登録しに行く為だ。


「にしても人が多いなぁ~」


「まぁ此処が王都だからでしょう、他の町は此処まで人は多くありませんから」

ユキノは俺の右腕に抱き着きながらそう答える。


「ユキノさんや」


「なんでしょう?」

ユキノは顔を俺に向ける。


「何で俺の右腕に抱きついてるんだい?」


「それはですね、はぐれない為にです」

ユキノはそう言い、より一層右腕に抱きついて来た。


ちょっ・・胸が!胸が当たってるんだけど!?


「フフフ、当ててるんですよ」

なんと甘美な響き・・・・こんな言葉があったのか!


「泥棒猫め、またお兄様を惑わすとは、死ぬ覚悟が出来てるのでしょうね」


「フフフ、先程の続きをしましょうか」


「「臨戦体勢ナウ」」

ユキノは右手にいつの間にか魔剣を顕現させている。

対して奈々は両手にナイフという完全に戦闘前の冒険者だ。


「もうついて行けん・・・・」

俺は二人から離れ冒険者ギルドを目指した。




「こんにちは、今日はどの様な御用で?」

受付嬢は俺に営業スマイル100%の笑顔を向ける。


「えーと、登録がしたいんですが」


「はい、ギルド登録ですね、銅貨三枚になります」

ふむ、銅貨三枚か・・・まずは金の相場を知らねば。


「あ、後から二人来るので、その人達の分も今払って良いですかね?」


「はい、大丈夫ですよ」

俺は袋から銀貨を一枚取り出し。


「これで足りるかな?」


「はい、では銅貨一枚をお返し致します。」

受付嬢は置かれた銀貨をチラリと見て銅貨を一枚置く。


この金は王様から城を出る時貰った金である。

金貨と銀貨がかなり入っている。



「ではこのギルドカードに必要事項をお書き下さい」

そう言われ、俺は受付嬢からカードと羽ペンを受け取る。


ふむ、なるほど名前と魔法属性を書くだけでいいのか。


そしてサラサラッとカードに記入すると。


「はい、有難う御座いました。では血を一滴ギルドカードに垂らして下さい。」

受付嬢はそう言い、針を差し出してきた。


俺は針を受け取り人差し指に刺す。

そして出てきた血を一滴ギルドカードに垂らす。


ギルドカードは暫し光り、元に戻った。


ギルドカードを覗き込むと


==========================

フウマ 15歳 ギルドランク:E


アビリティ:----

天職:----

職業:冒険者

魔法属性:光

==========================

と表示されていた。


「では簡単な説明をさせていただきます。

まずギルドランクと言うものはF~SSSまであります。

基本はFから始まりますが、少し才能があるとEから始まります。

フウマ様のギルドランクから見るに少し才能があると考えていいでしょう。

依頼は隣の掲示板に貼ってあります。勿論ランク制限があります。

ですが、パーティの半数以上の方のランクが達していれば依頼は受けることが出来ます。

以上ですが、何か質問等はありますか?」


「いえ、特にはありません」


「さようで御座いますか、質問等がある場合は隣のCカウンターの方で受け付けておりますのでご利用ください。」

Cカウンターの方を手で指しながら言う。


俺は二人が来るまで飯を食い、暇を潰していた。


そして二人が来た後俺と同じ事をし、同じ説明を受けた。


「さて、ちょっと早いけど宿でも探そうか夕方になって探すよりかはましだろ」

そんな他愛もない話をしながら入口に向かおうとしたその時。


バタン!


冒険者ギルドの扉が開く。

その扉の奥に立っていたのは兵士だった。

これまた驚く事に兵士の体は真っ赤な血で全身が濡れていた。


「だ、大丈夫かい!?あんた!薬を!」

冒険者の1人が兵士に駆け寄り、周りの冒険者に薬を持って越させるように指示する。


「ド・・・」


「ど?」


「ド・・・ラゴンがこの街に・・来・・る・・・」

兵士は言った直後に気を失った。


「ド・・ドラゴンだって!?」

冒険者が声を上げた。


ドラゴンってあのドラゴン?




今年も煩悩だらけの一年になりそうです...。

この物語を考えていて勉強なんてする時間が無いですw

という事でKomeijiでした!



※店主から冒険者に直しました。

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