↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔剣使いの最凶冥王―ワールドアブソリュート―  作者: 神薙リンシア
第3章 魔道学園編
34/48

第28話 魔剣使いVS謎の転校生

今回の話は少々胸糞悪くなる要素が含まれております。


~前回のあらすじ~

木をバターの様に切った。

聖剣研究部の襲撃。

鬼ごっこ。

強制的な決闘。


何も言わずに迎えた決闘当日。俺は『消滅の魔剣・ブラックローズ』を背中に、『銘無しの刀』を腰に挿して控室で魔力を操作し遊んでいた。因みに、『消滅の魔剣・ブラックローズ』は一ヶ月第9迷宮天空迷宮≪ジ・シリクレイス≫の最上階のボスドロップだ。相当レアなのだろう、こんな名前の魔剣は見たことも聞いた事もなかったのだ。そして刀身は持ち手から刀身の先っぽまで黒く、刃は血のように赤い赤。典型的な魔剣の(たぐい)だ。


「ったく遅ぇな・・お前は宮本武蔵かっての・・俺は俺でこの後普通に用事とかあったのに、どうしてくれるんだ」

愚痴を零しながら待つ事実に一時間。俺の怒りはピークに達していた。その時ガチャ、とドアの開く音がした。


「あ”ぁ!?」

俺は溜まっていた怒りをドアを開けた少年へと向けた。少年は腰を抜かし、後ずさり廊下の壁が背中に当たった。その光景を見て正気へ戻った俺は少年に謝罪をし、控室から出ていく。そして訓練場に入る。そしてあのイケメン君の姿を視界に入れると俺は歩みを止め――奴に本気の殺気を叩きつける。


「・・・てめぇ・・その()・・一体何処で手に入れた・・?」

奴は俺の本気の殺気をものともせず変えなかった表情を変えた。それは笑みだった。


「カタナってのはこの武器の事か?」

奴は刀を指差して訊く。俺はそれに首肯すると奴は急に笑い出した。


「ああ、この武器の持ち主の女は犯して捨てt――」

俺は奴の言葉が終わる前に『ブラックローズ』と『銘無しの刀』を抜き放ち、『銘無しの刀』を奴にぶん投げる。奴は中腰になり、刀を抜刀する。そして俺の刀を吹っ飛ばすと奴は口を動かした。


「俺は神界で刀神って謳われてんだよ、その程度の攻撃・・俺を舐めてんのか?」

俺はその言葉に目を血走らせ左目の能力を発動した。すると一瞬で俺と『銘無しの刀』が入れ替わる。そしてそこから俺は『アーツ』を発動させた。


「【片手剣オリジナルアーツ 九連撃技≪フェネクス=ネフィクスター≫】」

俺は奴の真上から右斜め上から斬りだされた剣は物理法則を無視した様な動きをし、奴を斬り刻むだろう――と確信したその刹那。奴は刀を抜き、俺の攻撃を防ぎきった。だが無傷という訳ではない。所々に切り傷が残っている。それが確実にダメージが入った証拠である。だが俺はその切傷を見て舌打ちをする。

(浅すぎる・・何か着てんのか?・・いや、防刃服か・・・めんどくさいもっと確実に死を与える攻撃は無いか・・?)

俺は奴の攻撃を捌きながら考える。

(もっとだ、もっと・・もっともっともっともっともっともっともっともっと考えろ!・・・『アーツ』じゃあ無理だった。よって防刃装備という事が分かる。それは俺の情報を知っているから・・?だったら魔法の方も対策されていると考えていい、魔法と刃物以外・・そんな物はこの世界には無い(・・・・・・・・・)!・・・え?・・この世界にそんな物は無い・・?という事は元の世界にある物といえば・・・ッ!銃だ!)

俺はその考えに行きつくと魔力を高める。


「残念だったな、お前の魔法も対策済みだ」

奴はドヤ顔で言うが俺は関係なしに魔力を高める。

(異世界から銃を召喚するんだ、もっと魔力が必要だ)

俺は更に魔力を高める。その行動に奴は顔に青筋を浮かべた。


「おいてめぇ、無駄だって言ってんだろ、能無しがッ!」

奴は声を荒げ怒鳴る。顔に青筋を浮かべる奴に俺はニヤリ、と笑い――


「本性が出てるぞ、刀神」

とおちょくるように言う。すると他の奴らとは比べ物にならない程濃密な刀神の殺気が届く。


「てめぇ・・俺様をバカにしてんのか?」

柄を握り砕きそうな程手に力を込める刀神は俺に飛び掛かりそうな程怒っている。俺はそれを気にすることなくニヤリ、と笑ったままだった。そして刀神が飛び掛かってきた。それを見て目の前に現れた魔法陣に何も持っていない左手をツッコミ、そこから何かを取り出し、その先端を刀神に向け、引き金を引いた。


ドパンッ!!!


空気の破裂するような音が響く。それと同時に刀神の刀と腕がぶれる。そして金属同士がぶつかる音が鳴り響く。刀神はいつの間にか刀を振り抜いており、困惑しているような表情を見せる。


「・・・てめぇ・・何を飛ばしたんだ?」

振り抜いた刀を鞘に戻しながら訊く。俺は左手に持っている『古式歩兵銃』の銃口を刀神に向け、答える。


「あれぇ~?お前ら下界のネギ祭り見てなかった?あー、そうか、君達は女を追いかけてたから見てなかったのか、取り敢えず・・死ね」

俺は引き金を引いた。その瞬間俺はバックステップで後方へ下がった。そして刀が俺の首に迫るが咄嗟の判断でバックステップをした為、首を落とすに及ばず皮一枚を切り裂くだけに留まった。俺は『ブラックローズ』をストレージに仕舞い、『歩兵銃』を取り出した時の魔法陣を右手に作り、魔力を込める。が、その時、刀が飛んできた。俺はそれを回避するため込めていた魔力を止め、不完全な魔法陣から無理やり銃を取り出し、ステップで回避した。俺は出した銃を一瞥し、舌打ちをした。

(くっそ、『歩兵銃』を呼び出したつもりが出て来たのが『短銃』かよ)

俺は『短銃』に魔力弾を込めると刀神が居るであろう場所に『古式歩兵銃』と『短銃』を連射する。――本来古式銃は連射出来ないが俺はそれを魔法を使い、可能にしている。原理はよく分からないが出来ているのでそのままでも良いだろう――だが刀神には届かない。全て刀で対処しているのだ。

(くっそ、マジだりぃ・・銃弾斬るとかアニメか日本のラストサムライくらいしか出来ないと思ってたのに・・いやでもこいつは出来るのか、一応神だし)


「おいおい、初見の時は焦ったがもう原理が分かったし、対処も楽だ。ってかいちいち考えなきゃ出来ねえのか?ハハッ、とんだ腑抜けだぜ、おの女も男を見る目ねぇな」

俺は今まで考えていた物が全て吹っ飛んだ。『古式歩兵銃』と『短銃』をストレージに仕舞い、『未来視の魔剣ファフニール』と『暴食剣ベルゼネアス』を取り出し、一気に駆ける。そして刀神まで残り数メートルとなった所で背中から二本を抜き放つ。そして俺は力任せに剣を振る。が、それは当然のように防がれる、俺は直ぐに体を捻り、その遠心力を使いもう一本の剣を刀神の首めがけて振る。だがまたもや刀で防がれる。俺はそのまま剣を刀の刃の上を滑らせ、刀を弾く。ガキ――――ンッ、と金属音が甲高く響く。『ファフニール』に魔力を送り、左目の『神眼』を開眼する。『ファフニール』の未来視が左目の『神眼』に映る。

<刀神の腕がぶれて俺を切り刻む>

その未来視を『神眼』で分析し、自分の行動を修正すると別の未来が見えた。

<刀神が刀でガードし後方に吹っ飛ぶ>

俺は『神眼』で修正した動きをし、刀神にガードさせ、吹っ飛ばす。そこで俺は『ファフニール』と『ベルゼネアス』を上にぶん投げ、ストレージから『古式歩兵銃』と『短銃』を取り出し、吹っ飛んだ刀神に照準を合わせ、ぶっ放す。あっという間に弾丸の弾幕が出来上がっていた。刀神は器用に吹っ飛びながら刀で弾丸を切り落としていく。俺は左右に魔法陣を展開し、そこに魔力を送り込む。


「これが今の最大火力だ!」

左右の魔法陣に光の粒子が集まる。


「『魔導収束砲クレパリオン』『原子分解靈砲ヴァリエッタ』」

呟くように言うと魔法陣が周り始める。そしてそれに応えるかの様に粒子と魔法陣の光が強くなってゆく。刀神は『古式歩兵銃』と『短銃』で展開した弾幕を捌くのにいっぱいいっぱいだ。

(今しかない!)


「フルバーストッ!!!!!」

同時に粒子が特大レーザーを形作り、弾幕を捌いている刀神に向かって飛んで行く。俺は『古式歩兵銃』と『短銃』の引き金を引く手は休めない。俺は『魔導収束砲クレパリオン』、『原子分解靈砲ヴァリエッタ』の威力が弱まると『古式歩兵銃』と『短銃』の引き金を引く手を止める。『古式歩兵銃』と『短銃』を下ろした。その刹那。背中に鋭い冷たさが襲う。俺は嫌な予感がし、しゃがむ。すると先程まで俺の首のあった場所に何かが通る。それは空気を切り裂きながら通り過ぎて行く。俺は『古式歩兵銃』と『短銃』をストレージに仕舞い、上から落ちてくる『ベルゼネアス』を両手で掴み、振り向く遠心力を使い、背後に居る奴を斬った。剣からは何かを切り裂いた感覚ではなく、金属と当たったビリビリとした感覚だ。


「・・・ッ」

俺は痺れた腕を動かし、振り抜く。『ベルゼネアス』から左手を放し、降ってきた『ファフニール』を掴む。振り切った右腕の『ベルゼネアス』を体のバネを使い、刀神を切り裂く。帰ってきたのは感覚は先程とは違い、何か柔らかい物を斬るような感覚だった。そして振り切った右腕の力を利用し、左手に握られた『ファフニール』を刀神の胸に突き立てる。ドスッ、という音を聞きながら更に『ファフニール』を押し出す。『ファフニール』の剣先は刀神の胸を貫通し、血を撒き散らす。握られていた刀は刀神の手から滑るように落され、床に転がった。俺は表情の無い顔で『ファフニール』を刀神の胸から抜くと刀神は糸の切れた人形のように崩れ落ちる。俺は動きを止める――


[刀神の討伐を確認――認証。

刀神討伐報酬請求――認証。

刀神討伐報酬――『反転の魔剣アリス』はストレージへ送られます。]


――そんな誰ともわからぬ声を聞きながら――。



 ☆ ☆ ☆


~???~


月光に照らされた建物の中。男は睨みつけるように前に立っている女を見ていた。男は閉ざされていた口を開く。


「・・今、何と言った?」

男は怒気を孕んだ声で女に言葉を促す。


「はっ、現在――GodFallenPlanを妨害する者が現れ、神の一角――刀神が倒されました」

男はドンッ、とデスク(・・・)を叩くと、椅子を倒しながら叫ぶ。


「その邪魔者を消せ!今すぐに!!」

その怒声を聞き、女は頭を下げた。


「御意」

その女は風に包まれ、元から居なかったかのように消えた。残されたのは男と男が叩いたデスク、そして椅子のみが残った――。



はい、新キャラの正体は刀神でした。

というか楓真くんは銃も召喚しました。えー、遂にオールラウンダーになってしまいましたね、もう既に楓真くんを倒せる人なんて居ないのでは・・?

新たな魔剣――『反転の魔剣アリス』とは一体どんな能力なのか!!?乞うご期待!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。