第11話 冥王、先代冥王と会う
流石に連続は疲れます・・・・。
誤字脱字等がありましたら報告していただけると有り難いです。
「よぉ、当代冥王」
そんな少年の声が聞こえ、目を開けると、黒目、黒髪の少年が立っていた。
「あんたは?」
少年を警戒しながら訊く。
「簡単に言うと先代冥王だな」
少年は目を閉じ、微笑を浮かべながらそう答えた。
「先代ね~」
疑いの眼差しで少年を見つめる。
「ま、無理もねぇさ、先代――俺は死んだ者として扱われてるらしいし」
ニヤリとしながら軽い感じで言った。
というか何処からそんな情報得てくんだよ・・・・
「ん?ちょっと極秘のルートからな」
ニヤリからニヤニヤに変えた先代は右手を挙げ、アイテムボックスから茶色の封筒を出し、俺に見せて来た。
そして、封筒を仕舞うとお茶を飲み始める。
「なるほど、神剣からか」
俺がそう声に出すと、先代が茶を吹いた。
おい!こっちに飛ばすなよ!!
「・・・あー、すまん、そんなに驚くとは思わなくてだな・・・」
げほげほと、咽る先代に取り敢えず謝った。
「・・・何故分かったのか・・・説明してもらえるか?」
コップを仕舞い、お茶の入った湯飲みを出し、腕を組むと、真面目な顔で訊いてくる。
「簡単に言うと透視です」
そう答えると、先代は目を見開いた。
「透視だって!?」
湯飲みを置くと一瞬で俺に物凄い勢いで突っ込んで来た。
「近けぇ」
先代の顔が目と鼻の先にある。
俺は男に言い寄られる趣味なんて無いぞ・・・
「あーごめんごめん、随分と珍しい“魔術”を使ってるなと」
椅子に座り、笑いながら謝罪する先代の言葉に気になる単語があった。
「魔術?」
俺はその気になる単語を口にする。
「ん?ああ、今の時代の人は魔術を知らないのか」
思い出した様に言うと、お茶を飲みだす。
やがて湯飲みを置くと、魔術について教えてくれる。
「魔術というのはね、魔法の原点なのさ」
「原点?」
「そう。とある・・君の世界で言うところの研究者が魔の術を作れないかと言い出してね。最初は見向きもされてなかったんだ・・・でもあいつは作ってしまったんだ。魔術を・・・」
先代は懐かしそうに語った。
「あいつ、と言っているという事は知り合いだったのですね」
「そうだ、あいつとは親友だったからな・・」
と苦笑いをしながら話してくれた。
「ま、それはおいといて、やろうか」
そう言うと白い剣を出すのと同時に物凄い殺気を叩きつけてくる。
「あーそうそう、君に掛けてたリミッターは外しといたから」
そう言われ何を言ってるんだ?と思うと急に少女の声が聞こえた。
[固有スキル『書庫』起動 認証シークエンスを開始します]
アーカイブ?
するとまた声が聞こえ始める。
[認証完了 マスター登録完了 おはよう御座いますマスター]
「お、おう、おはよう」
そう答えると
[言葉にしなくとも念じれば聞こえますよ]
と、教えてくれた。
良かった、「何あの人」とかいう目で見られなくて・・・
ほっとしているとアーカイブから話し掛けられる。
[あの、ステータス更新して宜しいでしょうか?]
と訊かれたので
(ああ、ちょっと待ってね)
と返すと先代に話し掛ける。
「先代」
「ん?なんだい?何かあったのかい?」
先代に話し掛けると殺気を治め、訊いてくる。
「いえいえ、ただステータスの更新してもいいかと」
そう言うと「勿論いいよ」と言われたのでアーカイブに(頼む)と言っておいた。
[ステータス更新開始 世界魔法を習得しました。時空魔法から『世界作り直し』を移行。世界魔法『世界武装展開』『世界氷河』『世界接続』を習得しました。スキル『瞬歩』が『縮地』に進化しました。スキル『神刀』がエクストラスキル『七天刀流』と融合した為、エクストラスキル『七神刀流』となりました。エクストラスキル『冥王化』から固有スキル『ゼロ・トリニティ』に進化しました。『神剣トリニティア』が『魔装剣トリニティア』に進化しました。エクストラスキル『アイテムボックス』がエクストラスキル『無限アイテムボックス』に進化しました。称号『□者で/手に負え_いレベ¯ル』を解読。解読成功。称号――何者かの介入を確認。称号『□者で/手に負え_いレベ¯ル』が消去されました。アビリティ『武器召喚』が消去されました。エクストラスキル『?????』が固有スキル『?????』に進化しました。固有スキル『?????』を解読。解読に失敗。二つ名『冥王』から二つ名『冥王ゼロ・トリニティ』になりました。称号『創造神に愛されし者』が称号『創造神の夫』になりました。 ステータス更新終了。]
と、長い長い更新は終わった。
なんなんだ・・・特に最後の称号は・・・・
そう思っていると俺の体が光りに包まれた。
「なんだよ、せっかく戦おうと思ってたのに・・そこまで愛しの男が傷付くのが嫌かね・・」
と呆れた顔をしながら掌を向けてきた。
「俺の力だ、受け取れ」
そう言い、俺の肩を叩いた。すると、俺の中に何かが入って来る感覚と共にアーカイブが喋る。
[ステータス更新開始 固有スキル『レッドルートアイ』を習得しました。 ステータス更新終了。]
「レッドルートアイ・・?」
俺が呟くとその言葉に先代が食付いた。
「驚いた、まさか習得した物がわかるとはね・・・・あ、最後に忠告、これから会う奴はお前にデレデレだと思うから喰われない様に気をつけろよ」
先代が言い切った瞬間、俺が包まれいる光りがより一層強くなる。目を閉じていなかった俺はム○カ状態になった。
しばらくし、目を開けるとそこには黒髪が腰まで伸びており、身長は推定169、金の両目、顔は整っていてシスターの様な服を着た推定Eカップの美少女がそこに居た。
その直後、美少女は俺に抱き着くと幸せそうな笑みを浮かべ
「やっと会えましたね。楓真様」
と言った。
で
誰なんだこの超絶可愛い美少女は・・・・
ふう、やり切りました・・・。
「何がやり切ったですか・・・」
はっ!?ユーリディアさん何故此処に!?
「折角楓真くんと仲良くなれると思ったのに・・思ったのにいいい!!!!」
ということでKomeijiでした!
ちょ、ぶん殴るのやめてってば!ああ!お願いですから!謝りますから!加賀さんのフィギュア投げないでくださああああい!!!