プロローグ
投稿初心者です。
誤字脱字は許してください
「勇者達よ!邪神を倒して欲しい!」
目の前に居る偉そうな人物が大声を出し、そんな事を言っている。
(どうしてこうなった!!)
それは数時間前に遡る
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「じゅーぎょーうーつーまーんーなーいー!」
教室で大声を出しながら手足をバタバタとさせている彼女は姫娜月希美一応幼馴染である。
背が低く人形の様な顔をしていてクラスのアイドル・・・らしい。
「ははは、そうだね、でも頑張らないと受からないよ」
希美に声をかけているのは伊澄勇人クラスのまとめ役・・・・だと思う。
正義感が人並み以上あり何故かクラス委員だ。
「おい夏井!今日もエロゲーやってきたのか?」
「おいおい、お前朝からエロゲーやってんのかよ!引くわー」
この五月蝿い連中は祐木沙介、小峰川陸人こいつらはいつも俺を煽ってくる。
不良紛いな事をやるが、絶対に手は出さない、そこが一番面倒くさいところでもある。
「悪いな、俺はエロゲーよりシューティングゲーの方が好きなんだよ」
俺はいつも通りに答えるが
「嘘つけ、オタクはいっつもエロゲーしながらデュフフとか言ってんだろ?」
「それは偏見だな」
小峰川の明らかにおかしい考え方を速攻で否定してやった。
「まぁまぁ、そこらへんでやめときなよ」
小峰川と言い合いをしていると伊澄が子供をなだめる様に言ってきた。
なんかこいつに言われると腹立つなぁ。
「ああ、そうだな」
小峰川は伊澄に素っ気ない返事を返しそそくさと離れる。
(眠い・・・・寝ようおやすみなさいグゥ)
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今は何時頃だろうか・・・腹が減ってるということは昼頃かな。さて、起きて飯を食うかな。
「フワァ~・・・あ~、寝た寝た」
「おはよ」
あくびをしながら独り言を呟いた・・・・気がした。
「お前誰だよ・・・・」
そう俺に「おはよ」と言った人物(?)に聞く。
「私は女神です」
ドャァという効果音が付きそうな感じに胸を張っている・・・・無い胸を。
「えっと・・・何の用ですかね?」
貧乳女神に思っていた事を聞いてみる。
「ねぇ、今変な事考えたでしょ」
・・・・女神には嘘もつけないようです
「いえ、考えてません」
「・・・・はぁ、そんな事は置いといて」
置いといちゃうのかよ!
「夏井楓真君、欲しい武器ってない?」
「え?」
どうしてそんな事を?と聞く前に女神は答えてくれた。
「えっとね~、君は・・・と言うより君達なんだけど、とある場所に転移するんだよ」
「えっ・・・って事は他の皆にもこの話を?」
疑問に思った事を聞いてみた。
「いや?君だけだよ?転移させる人達の中から一人選んで特典として与えてるんだよ。でもどうしてそんな事を聞くの?」
「えっと・・・それは・・」
俺が言葉に詰まっていると。
「まぁ、うん、考えてる事は何となくわかるよ、だって他の人が『聖剣が欲しい』なんて言ったら大変だからね」
よくお分かりで。まぁ、神がそんな聖剣をぽんぽんあげられないしな。
「で、本題に入るけど・・・君は、何が欲しい?」
そんなのもう決まってるさ。
「俺が欲しいのは――」
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「・・・・きて・・・お・・・きて」
そんな声とともに揺らされている感覚がある。
「起きなさいこのバカ!」
物凄い衝撃が体に走る
グハッ!
痛ってぇ!
「痛えじゃねぇかこの野郎!」
その衝撃を与えてきたであろう人物に向かって怒鳴る。
「せっかく私が起こしてあげたのにその態度は何よ!」
そこに居たのは紛れもない幼馴染、希美だった。
俺が大声を出したのが悪かったのかクラスメイト全員がこちらを見ていた。
「貴方が起きなかったら私もご飯食べられないじゃない!」
両手をブンブンと振り回して俺に文句を言ってくる。
ああ、そういえば弁当は俺がいっつも作ってるからか、ってか何この可愛い生き物・・・貰って良い?
「早くお弁当出しなさいよ!」
そう言いながら俺の腕を引っ張ってくる。
もう興味を無くしたのか俺達を見る人は居なかった。
「はーやーくー!」
「急かすな鬱陶しい!」
と言いつつカバンから弁当を二つ取り出す。
「ほれよ」
一つ弁当を希美に放る。
「おっとと・・・あっりがと~」
弁当をキャッチし上機嫌で女子達の輪の中に入って行く。
「女子って面倒くせぇ」
そんな事を呟いていると
「よお楓真!」
片手をポケットに、もう片手を上げながら歩いてくる男子生徒。
淺之裕理唯一の男子友達である。
「何だよ裕理何か用か?」
ため息をつきながらダルそうに問う。
「何だよ、逆に用がなかったらダメなのかよ」
裕理は困った顔をして呆れながら言っている。
「いや、悪かったな、ちょっと考え事してた」
俯きながら少々小さい声で言う。
「お前が悩むのは珍しいな」
少し笑いながらそんな事を言う。
「うっせぇこの野郎」
少し怒りながら低い声で言ってみる。
「はーい、授業始めますよ~」
幼女と言っても過言ではないほど幼い(見た目が)先生がロリボイスで教室全体に届く声で言っている。
普通の日常なら授業が始まるはずだった。
バリバリバリッ!
体全体に静電気に似た痛みが走る。
そして俺は意識を手放した
プロローグは短いですが1話から頑張って長くしていきます!