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短編集

銃で一つで世界最強になりました ~銃だけチートもハーレムできる素敵な世界~

作者: 唖魔餅

飲み物を口に含んでご覧ください

 山田俊也は女神から勇者として異世界を救うたびに出た。

 彼はその旅の途中で天真爛漫で快活な太陽王の娘アポナ、巨乳で慈しみ深く心優しい月の女神の化身テミナ、そして筋肉もりもりマッチョマンの変態である漢マグロ(♀)が仲間に加わった。

 そして彼はは3人の仲間達と共に苦難を共に遂に魔王城まで着いた。

「ファファファ!よく来たなチートでハーレムな勇者よ!世界最強の俺を殺せば世界が救われるぞ!」

 この世界の諸悪の根源である魔王クソザコは勇者である山田に対して声高々に言った。

「よし!死ね!」

 彼は右手に持ったコルト・パイソン(回転式の拳銃のこと)を構えて、魔王の心臓部を打ち抜いた。

 彼のチート能力は銃を一発撃つだけで相手は死ぬ能力だ。

 しかも、絶対に無効化されない。

「ファファファ!俺にそんな玩具おもちゃは通じ、ウッ」

 魔王は心臓部を撃たれ、その場でドサッと倒れこんだ。

 魔王は死んだ。

「やったぜ、これで俺は最強だ」

 山田はその場でガッツポーズを取ると、後ろでその激しいちゃばんを見ていた後ろにいた女性陣は、

「うんそうだねー」

「はい、そうですわね」

「押忍!なんじこそ最強なり!」

といった反応をした。

 彼は手に持った拳銃をしまい、帰ろうとした。

 しかし、その時何者かの声が天から木霊こだました。

「待たれよ!勇者山田よ!まだ終わらんぞ!」

「!何者だ!」

 山田が自身に声をかけた者をキョロキョロ探していると、天から何と邪神がやってきたのであった。

「!お前は!」

 邪神は不気味に笑うと、

「ファファファファ!魔王を倒したところでいい気なるなよ。俺こそが真の黒幕だ!さぁ来い、勇者よ。俺の能力は全能力∞、魔法適正∞、全能力無効耐性があるぞ!」

「うるせぇ死ね」

 彼はいつものように銃を撃った。

「ファファファファ!そんな玩具通用するとでも、グハァ」

 弾丸は予定通り邪神の弱点を打ち抜いた。

 邪神は倒された。

「やれやれ、今度こそ終わっ」

 言い切る前に天から再び声が木霊した

「「「ファファファファ!まだエンディングではない!」」」

 また天から邪神がやってきた。

 今度は3体だ。

 邪神たちは怒りの表情で山田を睨みつけ

「「「よくも我が兄モエルを殺したな!人間が神を殺すなど許せん!貴様を殺してくれるわ!」」」

「くそ!またか!」

 また、山田は銃を邪神に目掛けて発砲した。

 邪神たちは先程同様得意げな表情で

「聞いて驚くなよ!」

「俺たちの能力は」

「全能力∞、魔法適正∞、全能力無効耐性だ!」

 しかし、弾丸は邪神達の弱点に打ち込まれた。

「「「グハァ!!」」」

 邪神たちはその場でドサドサと倒れた。

 邪神たちは倒された。

「よし、今度こそ俺が最強だな。いや、待てよ」

 山田がそう言い切る前に天からお決まりの如く声が木霊した。

「「「「「「「よくも、兄貴たちを殺してくれたな!俺たちが相手だ!」」」」」」」

 再び邪神ザコたちが天から現れた。

 今度は7体だ。

 流石に山田も展開も読めてきたのか、

「なぁアポナ、これって無限ループだよね」

と後ろの方で寝ている三人組に声をかけた。

「うん、そうだねー」

 アポナはだらしなく答えた。

「わかった、この世界で最強の存在を殺してくる」

 そういうと、山田は時空を切り裂いてどこかへ行った。

「「「「「「「待てや、コラァ!」」」」」」」

 邪神たちは時空の先に行こうとしたが、行くことができなかった。

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 神奈川県某市。

 ここで一人のニート、鈴木卓郎がネット上に小説を書いていた。

「デュフフフフ。これで満足っと。あーみんな見てくれるといいな」

 すると、彼の背後の空間が引き裂かれ、中から一人の男が現れた。

 山田俊也である。

 鈴木も彼が入ってきたことに気付いたのか、後ろを振り向いた。

 山田は冷徹に彼を見据えてこう言った。

「貴様が俺を生み出した作者か」

「そうだと言ったらどうする?」

 鈴木はその質問に対して笑いながら答えた。

「俺が最強になるため死んでもらう」 

 そう言うと山田は銃を構えた。

 鈴木はその光景があまりにもおかしかったか、突然笑い出した。

「?何がおかしい!?」

「ふっふっふ。いきがるなよ。俺の作品なんて閲覧数0、感想欄も0。誰も見てくれない作品の主人公が最強を目指す等傍かたわら痛いわ!!」

 鈴木がそう言うと山田は銃を発砲した。

「うるせぇ死ね」

 見事鈴木の頭を打ち抜いた。

「グハァ!」

 鈴木は死んだ。

「やったぜ。これで俺が世界最強だ!」

 こうして山田の物語は終わった。

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「ニュースをお伝えします。本日18時頃、神奈川県某市で殺人事件が発生しました。警察は殺人の容疑で男を逮捕しました」

 いつものようにリビングにニュースが流れた。

「逮捕された容疑者は住居不定の男。職業不詳の山田俊也(30)容疑者です。山田容疑者は警察の調べに対し、『おれが世界最強だ!』などと意味不明な供述をしており、警察は容疑者に責任能力があるかどうか調べております」

 キャスターはそのニュースを述べ、次の原稿に移った。

タイトル詐欺はしてない

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