停学処分期間
俺の通っている私立桜花学園には絶対に怒らせてはいけない7人の教師がいる。
その一人が体育教師の岩村。別名 鬼の岩村である。名前の通り怒らせればまるで鬼が乗り移ったかのような表情、そしてオーラをまとうことからこの名前で呼ばれている。
過去に岩村の逆鱗に触れた生徒が3人いる。その3人全員が怒らせた後の記憶をなくしているという。俺を含めて。
何を言われたのか、何をしたのか、まるで何もなかったかのようにすっぽり抜けているんだ。でも後日、一目岩村をみると全身から汗が吹き出すらしい。脳は覚えてなくても身体は覚えてる...というやつだね。
まぁ、俺もそれを体験したわけでもう二度と怒らせないと神に誓うのである。アーメン。
こんな都市伝説じみた話は凄いことに他校にも伝わってる。
それほどの恐ろしさなんです。みんなも怒らせないようにね。
停学処分を受けている間は隔離施設にて岩村との個人授業。
授業と言っても岩村は教えるわけではなく俺が反省文100枚を書いてる間、悪さをしないか見ている監督役みたいなもの。
この拷問に等しい期間を乗り越えればきっとまともな人間になれます。絶対。保証するよ。
そして俺は停学処分期間を乗り越えた。たぶん俺の目は今まで以上に死んでたと思う。実際なんどか死ぬかと思ったし。
そして明日からは学校!やった!天国!
明日からは真面目に生きます。