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夢オチなのに生意気だ  作者: jun
17/416

ごちそうさま!

 二人は町の入り口まで来て、先程ザインに貰った地図を見ていた。


「この地図、僕が知っているのより大陸が増えてます……。イストリア・ウエストリア・サウストリア……ノストリア。これはありませんでした……」

 恭は、地図の上の方の大陸を指して言った……。


「まあ、どっちにしてもグルッと回らなきゃそこまで行けねぇ訳だし……。とりあえずはバルボア城の先だな! 俺もこっからは未知の場所だからな、頼りにしてんぜ!」


「はい! サウストリア大陸は、かなり大きな大陸です。この先、道が二つに別れていて北に行くと、この地図には載ってませんけど妖精の村があるんですけど。今行っても入れないと思います……」



「何でだよ?」


「アイテムが必要なんですよ。確か……妖精の冠が無いと入り口すら見えません」

 ゲームでは直接進行に関係無かったが、特殊な装備品が手に入った。


「そっか……んで、その冠は何処にあんだ?」


「……それは忘れましたけど、同じ場所にあるとは限りませんから」


「んじゃ、あと回しでいいのか?」


「えぇ、冠を手に入れてから戻ってくる形になると思います。それで道をまっすぐ西へ行くと、ヤミオトギって町がありますけど……これは、知りません」

 これは新しく出来た村かな。


「んじゃ、とりあえずはそこ行くか!」


「そうしますか、オトギって位だからメルヘンな感じなんですかね? ヤミってゆうのが気になりますけど…」


「行ってみりゃ分かんぜ! 距離はどん位だ?」


「そうですね……今までの感じと地図の縮尺からいくと……。ヒクイドリなら3日って所ですかね」

 目的地が決まったところで、二人はバルボア城を出発した。



 二人は、順調に歩みを進め。ハイエナ・レオポン・モア等と戦闘を重ね……。モア肉1・レオポンの毛皮2を手に入れた。


 恭・レベル14 ジュネ・レベル18になっていた。


 二日程走ると、景色が変わった。


 砂だらけの土地から一変。一面低い草で覆われてしっかりした高い木も生えているフィールドに切り替わった。


 モンスターが出なければ、ピクニックでもしている家族が居てもおかしくない景色である。


「こんなに、急に変わるんですね! あっ、川がありますよ!」

 左前方に大きな川が見えてきた。


「少し水浴びしてこうぜ!」


「そうですね! ここまで来れば村まで近いはずですし」

 二人は、川辺に向かった。


 川幅20メートルはあるだろうか、流れは緩やかに見え。辺りにモンスターらしき影は見当たらない。


 二人は、ヒクイドリを降りて川に近づく……。

「見た感じ、モンスターはいませんけど……。図鑑だとこの辺、イリエクロコやアフロヒポポとか居るみたいですから気をつけましょう」


「大丈夫だろ! サッと入って出てくれば」

 ジュネは、さっさと川に入って行った。


 恭は、もう一度辺りを見回して短時間なら大丈夫だと判断し川へ入った。


 ジュネは、頭まで潜って水を浴びている。


 恭も、水に潜って頭をゴシゴシ洗った。シャンプーが欲しい……。


 恭は、ややサッパリして水から頭を出した……。


 少し離れたジュネの方を見ると、胸当てを外しておっぱいをプルンプルンさせて洗っている……。「ジュネさんって大胆だよなぁ…僕は嬉しいですけど、こうゆう覗き的なのが楽しいだよな」


 恭は、水から目を出してじっくり見ていた……。


 この目線になって気付いたが……。


 川の中程から小さな出っ張りが二つ、ジュネの方に少しずつ近付いていく……!!


「ジュネさん、川から上がって!」

 恭は、慌て水から上がった!


「バカ! 下も脱いでんだからくんじゃねぇぞ! 変態野郎」

 下も脱いで!? ……それは是非見たい!! いや、それどころではない!


「クロコです!! 逃げて下さい、早く!」


「マジか!? 早くつったって……あっち向いてろ! こっち見んじゃねぇぞ!」

 ジュネは岸に向かって走り出した!


 しかし、水の中ではイリエクロコのが速い!


 恭は、ジュネとクロコの間に手をかざす……。


「火の精霊よ! 遮れ、炎の壁!」

 ジュネとクロコの間に2メートル四方の火の壁を作り出した!


 驚かせる位なら出来る筈だ。多少の時間稼ぎにはなる筈だ。


「今のうちです!」


「バカ! こっち見んなつったろ!」


 !! ……当然、素っ裸のジュネが、水着片手に水から上がってきたのだった。


 恭はスケベだが直視出来る程の根性は持っておらず、見ていたいのを我慢して後ろを向いた……。


「大丈夫だ! あいつ追ってこねぇみてぇだ!」

 ジュネは、水から少し離れて胸当てと下を履いているようだ。


「そ、そうですか! 良かった」

 ジュネが、恭の方に歩いて来て一言。


「お前見たろ…?」

 ジュネが真っ直ぐ恭の目を見てくる。


「えっ! ……み、見てません! イリエクロコに集中してましたから!」


「――そっか、ならいいけどよ。ここは大事にしろって母ちゃんに言われてっからよ!」

 と大事な所とやらを擦っている……。


 しかし、恭はしっかり目に焼き付けていた……。し、下の毛も赤なのか……。


 暫く夜食に困る事はなさそうだ。ごちそうさまでした!

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