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プロローグ
誰かがいった言葉がある。
――本当に大切なものほど失ってから気づくものだ…と
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はじまりは死神界の管理室。私は死者の記憶の管理を任されている下っ端の死神だ。
私はいつもの通り、そこで記憶のチェックをしていた。そこで他の者とは違う色をした一人の人間の記憶を見つけた(いや、人間というべきではないかもしれないが……。)
私は彼の一生を此処に記そうと思う。
願わくばこの日記を読んだ人が彼と同じ人生を歩まないことを――――
死神ロイの日記『薔薇悪魔』前書き