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ミッドナイトシンドローム

『深夜ですよ』





二十四時。

まだまだ。

二十五時。

まだ。

二十六時。

あと、もうちょっと。

二十六時半。

……そろそろかな。



きっと早く寝ても

ベッドの中で

居心地の悪さを覚えるだろう



まだ私はここに横たわるべきではない、と

まだ眠ってはいけない、と



誰かが言う

自分が言う

甘えて言う


結構重症だと思いながらも


まだ私は

起きていなくては

いけないらしい















『まぶたを閉じても目は動く』





ベッドに入って

目をつぶる

この瞬間がとても好きだ

いや、安心できると言うべきか


もう何もしなくて良い

意識を手放すだけで良い

そう思える瞬間


横になる

眠りに陥る

光を閉ざす

夢の住人になる

まぶたを閉じる


色んな言い方があるけれど

とにかく何もしなくて良いのだ


ベッドに入って目をつぶれば

誰でも眠れば良いのだ

それを非難する者などいない

いたとしても

それは眠る自分には関係の無いこと


まぶたを閉じる至福の一瞬

一日の中で最も安心するそれは

その日の一番最後にやってくる


ああ、いらっしゃい

今日もよろしくね

お手柔らかに頼むわ


その時は、誰でも一人

たった一人で一瞬を迎える









でも、時々気になることがある


その時はとても幸せで

何もしなくて良いのだけれども


それを迎える私が

手ぶらでいいものだろうか?









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