"L'Ultima Cena"
───結局、ちょっとだけのつもりが最後までやっちゃったね
男とするのは始めて?
………ふーん
なら、そろそろ話しても良いかな
実はさ───
……あー、待って
どっちから聞きたい?
そうだよ
話すべき事が二つ有るんだ
一つは……………実はいま家に、僕の親が居るんだ
大丈夫だよ安心して
次に話す事と関連してるけど、心配は要らないんだ
こうした瞬間に親が部屋に入って来る事は有り得ないよ
断言可能な事柄だし、此れは約束する
で、二つ眼の話なんだけど……
僕の肌、すごい白いだろ?
さっきも沢山褒めて呉れたよね?
───其れには秘密が在るんだ
ねえ君、気付いて居たかい?
僕の皮膚は毎日、真白く成り続けて居るんだ
瞳も─────そう、もっと覗き込んで呉れて良いよ
綺麗だろ?
此れにも理由が在るんだ
何が起きてるかは、此の扉を開けた方が説明に成るかもね
………えっ?
そんなに驚く事は無いよ
確かに僕の家族は、此の扉の反対側にみんなで立って居た
でも彼らは、死んで仕舞って居るんだ
───死んだのに直立して居るのは、可笑しいって?
そうでもないさ
彼らはみんな、人形に成って生命を喪ったんだ
概ねの説明には成ったろ?
両親も妹も僕もみんな、躰が少しずつ人形に成り始める病気に罹って仕舞ったんだ
僕は永らえた方だけど………
でも、そろそろだろうね
駄目だよ
絶対に離さない
もう人形に成って仕舞うから、離したくても離せないけどね
暴れても無駄だよ
僕自身、もう指どころか腕も動かないんだ
最後に君と過ごせて、嬉しかったよ
あっ────────────────────




