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私は頭がおかしいのかもしれない  作者: おもいちゃん
私は死んだ方がいいのかもしれない。
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私は死んだ方がいいのかもしれない。

学校の帰り道。今日のことを思いだすと、また途端に、笑いが込み上げてくる。


帰り道を友達と、他愛もない話をしながら帰る、他の学生たち。よく、私の方に目線が向けられているような気がするのは、気のせいだろうか。


…いや、多分気のせいじゃないと思う。あの後、マドンナが、他のクラスに私の情報を広めまくっていたから。そして、予想通りあっというまに、私の情報は広まってゆき、たちまち噂されるようになった。


「頭おかしいんじゃないの?」とか、「あれが噂の市川か…。」とか。そんなことを言われるようになった。


いじめも日に日にエスカレートしていき、思った以上に、深刻になってきていた。だからと言って、知り合いに相談できるわけもなかった。


無理もない。私は、好かれているならまだしも、両親でさえも、私を嫌っている。


「頭がおかしい」それが、みんなの私の、共通認識。友達もいない。顔もブサイク。運動もできない。勉強はいつも赤点。料理も苦手。コミュ力は最悪。常にカースト外。流行りには追いつけないし、「イキってる」と言われるのは日常茶飯事。


今日も家で両親に叩かれながら、朝まで勉強。ああ、なんて行き場のない人生なのだろうか。そう思いながら今日も生きる。


ある日の早朝。今日は出張で、両親共々家にいない。前々から予定していたこの日をチャンスに、私は「ある行動」に出た。


服を着て、ギッチギチの靴を履く。誰もいない街で、ゆっくりと歩く。


マドンナも今頃寝てるんだろうなぁ。と思いながらついた先は、綺麗な景色が見える海。橋の手すりに、そっと手をおく。


「私は頭がおかしい…。私は死んだ方がいい…。私は…。」


そう唱えながら、手すりの先の海に、身を乗り出す。ああ、私これから死ぬんだなぁ。なのに、笑顔も涙も、何も出てこないなぁー。


小さい頃を思い出す。両親からの、いわゆる虐待に耐えられなくて、この橋に海を見によくきていたなぁ。とか、最近は外国人が増えたなぁ。とか。そんなことを考えながら、海に身を投げ出す。


ふわっと、体が宙に浮く。改めて、自分の「死」を実感する。


生きるって何だろう。死ぬって何だろう。まだ私にはわからないや…。そんなことを考えながら、私は早朝の静かな街で、海に真っ逆さまに落ちていった。

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