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私は頭がおかしいのかもしれない  作者: おもいちゃん
私は死んだ方がいいのかもしれない。
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私は頭がおかしいのかもしれない。

イジメ…だよね⁉︎市川彩葉。あだ名は空気。今日も捨てられたお弁当を見て、笑いを必死に堪える。だって今にも吹き出してしまいそうなんだもん。まぁそういう性格だから狙われたんだけどね。


中学に上がると、だいたいみんな違う学校に行ってしまう。友達がいないところに馴染むのは、本音を言うと難しい。だから、そーゆー素質を持ってる人たちが、いわゆる、「クラスのマドンナ」的な存在になるのだろう。


小学生は中学生に比べると単純で、友達を作るのが簡単な気がする。だから、こんな頭おかしい系女子でも馴染めたのだろう。今こういう、脳内トークをしているのがバレた時点で、ココでは頭がおかしいと言われてしまう。


他にも、マドンナやその取り巻きは、地味子ちゃん(そう、私のことです)を何かしらに誘ったり、頼み事をしたりして、いじめの標的を決めるんだと思う。


「空気〜。私たちのぶんの宿題やった〜?」マドンナとその取り巻きだ。次の授業は算数。宿題を提出するらしい。


あぁ、この人たち…わらいの天才かもしれない‼︎口もとを必死に抑えながら、カバンから宿題を出す。ちらっと時計を見る。よし。完璧なタイミングだ。そう思いながら頷く。


カバンから、水筒も出す。みんなの目線がこっちを向いた。水筒の蓋を開ける。「はぁ?何してんの?」こっちを見て少し小さめの声で言った、マドンナ。


そのこの名前は、津々田ゆら。取り巻きたちからはゆらっちと呼ばれていて、私を含む他の人たちは、マドンナと呼んでいる。


私がマドンナたちの宿題の上に水筒の水を思いっきりぶちまけると、マドンナはすかさず胸ぐらを掴んで引っ張ってきた。


でもそこで、ちょうどチャイムがなって、先生が教室に入ってきた。


「席についてー。授業を始めますよー。」


マドンナは、「仕方ない…。」という感じで、席に戻って行った。


この先生は、普段は優しいけど、怒ると鬼みたいな先生だ。だから、宿題を忘れたりすると、面倒なことになる。


宿題回収の時間。先生が1人1人の宿題をチェックしていると…。マドンナが宿題を忘れたことに気づいた先生。とたん、先生の声のトーンが変わった。


「おい津々田。オメェ宿題忘れたのかぁ⁉︎」


忘れかけた頃にやってくる、先生の説教。クラス中のみんなが、体を震わせている。あのマドンナでさえも、震えているのが、一目でわかる。もしこれがアニメだったら、ぞくっと効果音がなっただろう。


「ち…違う‼︎こいつがうちの宿題に水ぶっかけてきたんだ‼︎」


何の言い訳をするのかと思ったら、このありさま。まぁ、当然か。


マドンナが私を指さすと、先生とクラスのみんなの視線が、いっきに私の方へ集まった。


「あぁ?テメェなんてことしてんだよ‼︎」


今にも殴りかかってきそうなほどの罵声。マドンナへ向けられていた怒りが、私へ向けられる怒りに変わったのが、すぐにわかった。


「そ、そうですよ‼︎こいつが悪いんですよ‼︎」


引きつった笑顔の、マドンナのその言葉に、私は何も言い返せなかった。


先生がこちらに向かって歩いてくる。そして、今にも破れそうな、びしょ濡れの宿題を見た。そして、なぜか、破れないように、慎重に宿題のページをめくり始めた。表紙には大きく、「津々田ゆら」と書かれているのが見えた。


…でも問題の後にある回答欄には、何も書かれていなかった。消しゴムで消したあとも、いっさいない。


「これは…どういうことだ?」


先生の視線が、再びマドンナに向けられた。しばらく沈黙が流れる。マドンナは、予想外の展開に、少し戸惑っているようだ。


「これが見えないのか⁉︎」


マドンナはようやく、もう一度口を開いた。でも、また言い訳を並べるつもりだろう。想像しただけで、わらいが込み上げてくる。


「吹き出すな…、吹き出すな…。」


そう自分の中で唱えていても、今日のことを思い出して、さらにわらいそうになる。ああ、もう無理かもしれない…。我慢の限界だ…!


「ぷっ。あっ、はははは!はは、あっ、はははは!」


静かな教室に、私の笑い声だけが響きわたる。


「何を笑っているんですか‼︎」先生が言う。


ああ、やっぱり私は、みんなが言う通り、頭がおかしいのかもしれない…!

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