##プロローグ##
止まらない円安、あまりに酷すぎませんか。
日銀が利上げに踏み切ってもなお、円安の流れは変わりません。
これでは、物価高に加えて住宅ローンの金利負担だけがのしかかり、庶民にとってはまさに「生き地獄」です。
この現状への抗議も込めて書きます。
『円安に散った高嶺の花』
もしよかったら暇つぶしに読んでやってください。
##プロローグ##
秀樹と瑞希が育ったのは、〇知県にある巨大自動車メーカーの企業城下町だった。
必ず家族や親戚の誰かがその自動車メーカーや子会社、その取引先で働いている――そんな場所だ。
二人は、家が隣同士の幼馴染で親同士も仲が良い、どこにでもある腐れ縁。
そんな関係が劇的に変わったのは、二人が中学二年に上がった春のことだ。
当時、瑞希の容姿はすでに異質だった。地方の公立中学校という枠には収まりきらない。
制服を着ていてもはっきり分かる胸の膨らみと腰のくびれ、そして長い脚。何より、人を寄せ付けない冷ややかな視線と、整いすぎた目鼻立ち。
それは思春期の男子生徒たちを熱狂させる段階を通り越し、逆に畏縮させるほどの完成度だった。
だが、
この地を牛耳ると言っても過言ではない自動車メーカーの創業家・吉田家の人間だけは違った。
絶対的な自信と特権意識を持つ吉田は、周囲の教師が見て見ぬふりをするのをいいことに、執拗に瑞希へつきまとったのだ。
ある放課後、渡り廊下の陰で瑞希が腕を掴まれているのを、秀樹は目撃した。瑞希の表情に浮かんでいたのは恐怖ではない。明確な嫌悪だ。
「嫌がってるだろ。離せよ」
秀樹は迷わず割って入った。後先など考えていない。
ただ、自分の隣にいるはずの瑞希を助けたい一心だった。
吉田は激昂したが、割って入ったのが秀樹だと分かると、ふいに鼻で笑い、汚いものを見るような目を向けた。
『……ふん。なんだ男が居たのか。安い女には興味はないな』
単純に興が削がれたのか、報復はなかった。
その日の帰り道、どちらからともなく手が触れ合い、「幼馴染」だった二人の関係が変わることになる。
「……ありがとう」「別に。ああいう手合いが嫌いなだけだ」
ぶっきらぼうに答える幼馴染に、瑞希は初めて、あの冷ややかな仮面を崩して微笑んだ。それは、今の夫である彼だけに見せる、甘く、依存的な表情の萌芽だった。
それから十年以上、二人は一度も離れることなく時間を重ねてきた。
高校、大学、そして就職。
秀樹と付き合ったことで性格が丸くなった瑞希の美貌は近隣でも評判となった。
高校時代には、隣接する学区からわざわざ彼女を一目見ようと男子生徒が訪れることさえあったほどだ。地域一帯で、彼女の美貌を知らない同世代はいなかったと言っても過言ではない。
だが、数え切れないほどの男が言い寄ってきたにもかかわらず、彼女が視界に入れたのはただ一人だけだった。
だから、当然のことだが、瑞希は夫以外の男を知らない。
滑らかな肌の感触も、口づけの味も、快楽に溺れた時の甘い啼き声も。
すべては彼だけが開発し、彼だけが独占してきたものだ。
絶世の美女と謳われる妻のすべてが、自分だけのもの。
その事実は、秀樹の根底にある自信と優越感の源泉となっていた。
http://misa770.blog.2nt.com/
制限なく自由に書けるため、メインの活動は上記ブログで行っています。
もし良かったら暇つぶしにどうぞ。
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