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0.7.2.2 ポトフちゃんとミカン

 という事で次はおミカン料理。


 ミカンといえば、やっぱりジュースでしょう!火山の国のミカンは、甘味の強いタイプ。なので、下手に手を加えず皮を剥いて、房をバラバラにしてミキサーにかけます。

 形が残らないくらい撹拌したら、ザルでこして繊維を取り除きコップに注ぐ。

 これで、まるごと100%フレッシュな『ミカンジュース』の完成です!いただきます!


 コップを傾け1口、2口……美味い!濃厚な甘味とともに、爽やかな柑橘系の香りが鼻に抜けていく。


「おお、これは飲み物か。」

「ミカンをそのまま飲んでるみたいで美味いな。」


 そういえば、飲み物系の料理ってバナナジュースくらい?今度ジュースパーティーの日でも設けようかな。


 さて、ミカンといえば、で思い浮かんだものがもう一つ。ゼリー。

 ただ、ゼラチンがないのでそちらを先に作りましょう。


 用意するのはブタモモの皮。

 まず、うぶ毛の処理。かまどの火で炙って燃やしちゃいましょう。綺麗になったら、スライスチーズぐらいの手頃な大きさに切り分けて茹でていきます。

 火鍋にたっぷり水を入れ、皮を入れたら蓋をして、ん〜……とろ火で10時間くらい煮てみよう。


 で、出来上がったのは、クルッと丸まった皮と、黄味がかったスープ。

 皮の方は、豚皮としてまた別の料理に使えるので、鍋から取り出して保存しておく。今回使うのはこのコラーゲンがいっぱい溶け出したスープの方。このまま火にかけて、煮詰めていきます。


 とろみがついてきたら、ボウルへ移し、冷温庫で冷やす。

 固まったらボウルから取り出し、サイコロ状に切る。この、1つのサイコロで100ミリリットルの水分をいい感じ(あやふや)に固められるってことにします。ここは要調整って事で……

 これにて『ゼラチン』の完成です。


 ……一応かじっておこう。うっ、グニグニしてて噛みきれない……豚の旨味みたいなのは全くない……虚無だ……


「……これは食べ物か?」

「なんか、ゴムみたいだな。」


 あっ、しみじみとゼラチンを噛んでいる私の様子が気になったのか、2人も食べちゃった。なんとも言えない渋面で咀嚼している。これは食べなくていいやつですよ。


 さて、ミカン料理に戻りましょう。


 まずは、ミカンの皮を剥く。あ、そうだ。この白いところ、簡単に取れるようにちょっと改造しちゃお。

 そして、小房にわけ、薄皮を剥いて、3人分のお椀に取り分けておく。

 これでミカンの準備完了!


 続いて、お鍋を用意。水と砂糖を入れ、沸騰しない程度の温度で、温めていきます。砂糖が溶けたら、ゼラチンを投入!こちらも混ぜながら溶かします。


 溶けきったら、ミカンを入れたお椀に注ぎ入れ、冷温庫で冷やし固める。

 最後に、お椀だと見た目がちょっと野暮ったいので、逆さにして、お皿の上に取り出す。ガラスの器とかあるといいんだけどね。今度うさちゃんに作ってもらおう。


 さて、これで『ミカンゼリー』の完成です!いただきます!


 ふるふると揺れる、透き通ったゼリーに閉じ込められたミカン。柔らかな弾力を持って押し返してくる表面にスプーンを差し入れ、1口分すくい取って口へ。

 プチッと弾けるジューシーなミカンが、滑らかなゼリーを纏って、つるんと喉元を通っていく。これは、老若男女全ての人間が褒め称える最高のスイーツだろう。


「ほう……これまた美しいのう。ん、味も申し分ないわい。」

「なるほど、ゼラチンは薄めて使うんだな。柔らかくて美味い。」


 よし、グニュグニュのゴムから印象を払拭できたかな。



 最後にオマケ。豚皮で1品作りましょう。


 まず、さっきのスライスチーズ大の皮を十字にきって4等分にして、カチカチになるまで乾燥させます。

 あとはこの乾燥させた皮を油で揚げるだけ。入れた瞬間からモコモコと膨らんでいきます。ポップコーン並の膨張率では?


 これでブタモモ皮のチップス、『チチャロン』の完成です!本当のチチャロンはもっと茹でる時とかに下味を付けたりするんだろうけど……とりあえず今回はこんな感じで。

 各自塩やコショウを振って食べましょう。それでは、いただきます!


 カリッサクッとした軽快な食感と、こってり油っぽい感じはまさにスナック菓子。1枚、もう1枚と、ついつい手が伸びてしまいます。胃もたれとは無縁なので、無限にいけちゃうね。


「むっ、美味い!」

「こんな美味いものを俺は防具に使ってるのか……!?」


 山のように揚げたんだけど、あっという間になくなっちゃいました。

 防具じゃなくて、食材として使ったほうがいいんじゃないかと、うさちゃんが手持ちの皮を渡そうとしてくるけど、大丈夫です。似たようなのが他の食材で作れるのでそれはとっておいてください。





 さて、そろそろ今日の締めに入りましょうか。


 焼き芋は焚き火で焼けるようにしようかな。いつかキャンプ飯として野営地に試しに行こう。

 ミカンジュースとチチャロンは屋台でも売って、ゼラチンはキューブを瓶に詰めて農園におこう。


 そして、明日の予定。


「明日も俺が一緒にいるからな。」

「はい!」


 そう言って、私を膝の上にのっけて撫でるうさちゃん。私が猫だったらゴロゴロ喉を鳴らしているところだ。そんな私達を生暖かい目で眺めながら、ゴインキョさんがポツリと呟く。


「そういえば、お主らは明日で最後か。」

「そうだな。」


 そう、来週からは先行プレイが始まってしまうので、明日はやりたい放題出来る最後の日なのだ。いや、先行プレイの後に、またバランス調整などがあるらしいので最後ではないのだが。


 まだまだ作りたいものはあるけど、5カ国の料理はとりあえず出来たし、何を作ろうかな。

 ゴインキョさんがいないわけだしお肉料理……そうだ、みりん!牛丼を作ったときに欲しいって思ったんだ。そして、みりんといえばお酒。料理酒も欲しい。

 よし、決めました。明日は調味料を中心に作りたいと思います。


 それでは、今日も1日お疲れ様でした!

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― 新着の感想 ―
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