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24.

そこまで俺に負け犬のような生活をさせたいのか!?



「お前は俺がどうなってもいいのか!? 元婚約者だったんだぞ!」


「? どうでもいいですよ」


「何だと………」


「貴方に一切の情を抱く理由が私にはありません。だからお互いに婚約破棄し合ったではないですか?」


「………………」



……婚約破棄され返した時と同じ気分だ。この女の言っている意味が分からない。普通、王子との結婚っていうのは手放したくないくらい光栄なことだろう? 幼い頃から婚約者だったんだから多少の情があってもいいだろう?


どうでもいいのか、と聞かれてキョトンと小首を傾けるなよ……露骨に不思議そうにしやがって!


いや、分かっていたさ……リリィがこういう女だって……でも、それでも……!



「お、お前は何なんだ………王子である俺に未練を持たないなんて………神様のつもりなのか………どうして……」


「貴方個人に何の魅了がない。それが私の印象ですわ。貴方は王子の地位が霞むほど無能すぎますので」


「んな!?」


「むしろ、何故御自身が好かれるとお思いで? 何かの間違いで王太子になったとすら分からないのに」


「~~~~!?」



俺はもう何も聞きたくない! リリィからどんな風に評価されているだなんて聞きたくも知りたくもない! 馬鹿にされているくらい分かっているが、言葉として聞くのはもっと嫌だ!



「貴方個人の価値は並の貴族以下です。もう大人しくしてください」



貴族以下、それがトドメとなった。



「い、嫌だあああああ!!」



もう何もかも嫌だった。この状況もリリィのことも全部! 感情が爆発して怒り狂った俺は剣を持ってリリィに切りかかる暴挙に出たが、そんなことを最強の騎士が許すはずがなかった。



「お嬢様に手出しはさせん! 自分が砕ける音を聞け、必殺イーヴィルテイル!!」



ジェシカがカウンター技のような剣技で俺の剣をはじき返した。その反動は俺までも吹っ飛ばすほどの……。



「あ、あが……げふっ……」


「ま、マグーマ様……」



俺の意識はそこで途絶えた。





どれくらい意識を失ったのか分からないが、目を覚ましたときには暗い場所で縛られていた。すぐ隣にアノマが横たわって眠っている。この状況はどういうことだと困惑していると、気を失う直前の記憶が蘇った。



「……ああ、俺はまたあの女に叩きのめされたわけか」



運命の相手と共に国外逃亡を目論んだら初恋の女騎士に打ちのめされる。なんという皮肉なことだろう。



「ジェシカ・シアター……なんてイカれた女何だ。そんなやつを護衛にするリリィも……俺はなんて人に恵まれないんだ……」



俺は何故、こんなに人に恵まれないんだ? 俺が何をしたと言うんだ?


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