偽り通す。
気付いてるよ、
だから、君のこと大嫌いなんだ。
なんで、この大きな世界で、
私を選んだりするの?
もっと、もっと、
出会うべきものあるはず。
強がってる、それは事実だけど。
自分を愛さなければ、
人を愛することが出来ないのなら、
私、愛なんて、
欲しくない。 要らない。
無感情でなければ、
生きられないから。
寂しい人、それでいいの。
生きる意味なんて、
きっと無いのだろう。
生きる、それ自身が意味。
なんとなく知ってる。
私が此処に生きている事。
それは愛があったから。
知ってるよ、だから嘘吐かせて。
みんな、大嫌いなの。
もちろん自身も、全部。
消えてなくなれ。
人魚姫が羨ましい。
炭酸水のように、
シャボン玉のように消えたい。
私だけでいい、お願い。
無関心でいたい。
生きる意味を求めないでいたい。
でも、どうしてだろう。
なんで、私になんか愛を求めるの?
こんなに嫌いだと言ってるのに。
顔も見たくないって言ってるのに。
いつも、私を抱きしめる。
理解不能な君の行動。
耳元で呟く「死んじゃ駄目だ」って……
いつか死ぬから無理な頼み。
小指を切り落とし、先に逝った奴の言葉
「一緒に消えてあげる」
うそだったけど一番うれしい台詞。
まあ、うそだったから嬉しいなんて言えちゃう訳で。
結局の所、私の主は全部偽り。
自慢するけど、よく人に頼られます。
まあ、まあ、分かりますでしょうが……
偽善です。 あんたの気持ちなんて分かりません。
寂しいよね、偽り通す人生って。
自分のことだけど、上の空。
うん? これも嘘。
偽り通す――