オレが本気を出したせいで宇宙の極秘匿名掲示板がバズってる件。Xチャンネル硬派を見てみる。
【悲報】終焉 あれだけイキって2日で壊滅してしまう
1: 宇宙を駆ける名無し
零の器候補、非同調型精神寄生体ヤドゥミョン氏(42)
レオナルドの調停者乗っとるやで。そや、かっこええから名前は終焉にしたろ!
ついでに陽美子も奪ったろ! これでワイは最強や!!
2番ブチギレ→2日で壊滅。
2: 宇宙を駆ける名無し
草生えるwww
2番がヤレバデキル子って知らなかったんやろなぁ。
大切な女性のために本気出すとかクソカッケーわ。
3: 宇宙を駆ける名無し
とりあえずドラゴンの強さは異常。あれで二位って嘘だよな!?
4: 宇宙を駆ける名無し
今回の一件は鉄仮面の働きがでかいな。
ゆうて2番は零の螺旋止まりだし、一人じゃ無理だっただろ。
5: 宇宙を駆ける名無し
>>4
零終がいるが。
6: 宇宙を駆ける名無し
零終を11番に回して自分はクソ雑魚8番を倒しにいくという無能采配。せめて3番を倒しに行けや!
7: 宇宙を駆ける名無し
3番は刹那が倒すべきだろ。
そういう配慮も込みでの采配だと思うがね。
最終的に敵の大将も取ってるし言うほど無能か?
8: 宇宙を駆ける名無し
>>7
本人キター宇宙もキタ━━━━━━(゜∀。)━━━━━━ !!!!!
9: 宇宙を駆ける名無し
それでも僕はクラリスしか勝たん!!
10: 宇宙を駆ける名無し
でもやっぱりキーマンは鉄仮面だよな。
強者感すげぇし。俺は鉄仮面が器の最有力候補だと思うな。
今回の一件で2番(エニグマ総大将)の心を掴んだわけだし。
11: 宇宙を駆ける名無し
(2番が)とうとう来たね。
新人類達は不安だわな。鉄仮面うごきまーす!
12: 宇宙を駆ける名無し
>>11
宇宙規模大草原領域展開不可避wwwwwwwww
そういえば残りの新人類はどうなったんだ?
3番に星ごと爆破されてそのままアボンか??
13: 宇宙を駆ける名無し
わからん。
他の器候補も常に動いてるから俺らの能力でも追いきれないし、偵察宙船だけでは把握しきれない情報もある。
まぁ、夜叉仁義の件もあるし、新人類は育てれば戦力になるとわかった有能な器候補が黙って回収してんじゃね?
14: 宇宙を駆ける名無し
>>3
無能力だからか? 純粋な戦闘能力は圧倒的一位だろ。
そんなことよりスピラノンノかわいい。チャンネル登録不可避。
15: 宇宙を駆ける名無し
1番は何考えてるんだろうな。
自分を倒そうとしてる奴が小競り合いしてるのに静観かよ。
16: 宇宙を駆ける名無し
>>15
むしろ倒してほしいと思ってたりな?w
ゲームでもエンタメでも最初から最強だったら何しても虚しいだけやし。
結局最後に行き着く先は同じ。やることない暇つまらん。
17: 宇宙を駆ける名無し
スレの流れを読めないマジレスオジサンの登場です。
だが一理ある。
最強とか無双って最初がピークであとはグダグダだしな。
どれだけ自分と均衡とれる奴がいるか探す作業だろ。
18: 宇宙を駆ける名無し
最強って倒されてこそ価値があるよな。
最近ようやく悟ったよ。
今までは最強スゲー!! だったのにな。これが若さか。
19: 宇宙を駆ける名無し
昔からそうだったぞ?
扱いに困っていつしか裏切り、引き立て役、反面教師。
結局大衆は地味で親近感持てる奴が活躍する方が喜ぶのよ。
20: 宇宙を駆ける名無し
一概にそうとも言えないけどな。
最強に自分を投影して悦に浸りたいからひたすら強くていいって思ってる小生のような輩もいるし。
いくら強くてもたまには負けろよって考えもある。
最終的な結論としては全てのニーズに答えるなんて不可能なんだよな。
だからこそオマエラは1番がどうなるか気になってるんだろ?
21: 宇宙を駆ける名無し
1番最強! 1番最強!! 1番最強!!!
22: 宇宙を駆ける名無し
宇宙の真理が出たところでこのスレはブラックホール送りとする。
23: 宇宙を駆ける名無し
勝手に終わらせんなし。
そういえば、最近宇宙に幽霊がでるらしい……。
24: 宇宙を駆ける名無し
オカルト板に行け。
だがソースは置いていけ、いいな?
25: 宇宙を駆ける名無し
>>24
気になってんのマジで草w
──10番街、神の居城、医務室前。
不穏当な発言をした後、意識を失った美唯子の治療が終わるのを愛生と一緒に長椅子に座って待っている。
暇つぶしにどうぞ、と愛生から渡された情報端末ゴーグルを外す。地球に匿名掲示板があるのは知っていたが、まさか宇宙にまであるとは思ってもいなかった。
今回の事件は宇宙でも注目的な出来事だったらしく、今見たものと同じようなスレッドが乱立し、いわゆるバズり、祭りのような状態となっていた。
オレ達の戦闘や行動は逐一監視され、賭け事のような真似もされていたらしい。驚嘆すると同時に辟易とする。
オレが必死になって戦っている事実も、他者から見たらただの暇つぶし、娯楽の提供程度にしかなっていないのだろう。
文句の一つでも言いたくなるが、逆に利用する手もある。
何故ならオレが今までに知り得なかった情報に満ちていたからだ。
彼等は零の器について知っているようだし、これを利用しない手はないだろう。
「……オレ達は世界からこんな風に見られているんだな」
「あ! 気に入りました?
他にも本当に可愛い美少女同胞ランキングとか、色々ありますけど?
あとは最近話題のウーチューバー。スピラノンノちゃんとかも可愛いし面白いのでオススメです!」
愛生が微笑みながら小首を傾げる。
彼女にとっても娯楽の一つ。悪意など微塵もないのだろう。
「零の器ってのは何なんだよ。
他の奴らは皆んな知ってるようなことなのか?」
「ああ、いいえ! このサイト【Xチャンネル硬派】は宇宙でもかなりコアな層、力と知識を持った人達の社交場ですから。
監視というよりは見守っている? に近いですね。
閲覧制限もありますし、極秘事項に近いレアスレッドですよ」
そうでなければ困る。人権侵害も甚だしい。
「それで零の器ですね……なんだったかな……。
世界と宇宙の可能性? とかなんとか、ウーン……。
後でもう一度過去スレを漁っておきますよ!」
「そうか……頼む……」
ここ最近気を張り詰めていたせいか意識が霞む。
唐突に睡魔に襲われ、微睡の中に落ちていきそうになる。
「あ! お疲れですか? 良かったら私の膝をどーぞ!」
愛生が自身の膝をポンポンと叩いている。
「あり……がとう。少し眠……る」
自然と身体から力が抜ける。
愛生に膝枕をしてもらい、オレは睡眠を取ることにした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。