「裏と表があるならば…」
詩・短編を書いてみました。
気に入っていただけるか分かりませんが
一生懸命に書いてみました(^_^)
1000文字ぐらいで書いてあります。
物語の断片や本の1ページのようなモノだと思いながら
暇なときにでも読んで
楽しんで頂けると幸いです(^_^)
カーブミラーに写る自分が私に向かって手を振っている。
それはもちろん
こっちの私が手を振っているから
彼女は動いているのだ。
ただ…。
鏡に写る自分を見ていると
もう一人の自分が向こうの世界から私に挨拶しているように感じで
胸がゾワゾワとした…。
だからだろうか
こう思った。
もしこの世界に裏と表があるなら
私はどちらの世界にいるのだろうか?と…。
私のいる世界が表なら向こうは裏。
でも
その確証はないから
こちらが裏で向こうが表なのかもしれない。
もし
向こうの世界の私が別に生きているのなら
そちらでは
きっと私とは違う生活をしているかもしれない。
もう一つの世界…。
もし自分と変われたら
今の私は変わるのかな…?
私は鏡に写った自分を見る。
鏡に写る自分も私を見ていた。
私は笑顔になる。
鏡に写る自分が笑顔になっていた。
はぁ…。
私は溜め息を1つ吐いて
後ろ髪を引かれる想いを抱えながら歩き出す。
一歩…。
二歩…。
「そんなに気になるなら、入れ替わってみる?」
「えっ…?」
私は驚き
後ろを振り返った。
しかし
そこには誰もいない。
気のせい…?
そう思って歩き出した。
でも
背後から視線を感じて
私はまた振り返った。
だけど
やっぱりそこには誰もいない。
私は妙な安心感と喪失感が交差した。
再び歩き出そうと前を向く。
そこで気づいたのだ。
「あれ…。ここはどこ?」