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詩・それに似た何か  作者: 暗雲(くらうん)
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自己同一性



それは、ふとした時にやって来る。




目が覚めた時 料理をしている時


鏡を見た時 家から出た時


風に吹かれたとき 寒空を見上げた時


煙草に火をつけた時 当てもなく散歩をしている時




どこからともなくやって来て


心を、精神をズタズタに引き裂いてゆく


人間としての不出来さを、欠陥を


ありありと押し付けてくる




そしておれは狂ってしまう。




吐き気を催し 包丁を振り回し


拳をぶつけて ドアを蹴りつけ


髪を掻き乱し 喉が裂けるほどの叫びをあげ


ライターを投げ飛ばし 地面に跪く




すると確かに和らいでいく。




おれはここにいる


おれは、おれだ


いままでも、これからも


惨めに生き恥を晒すゴミクズだ




やがて自然と笑みが込み上げる。




もしかすると


おれはおれであるから


そうである内は


とうに狂っているのかもしれない




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― 新着の感想 ―
[一言] それは、きっと満月にあてられたしまったのです。 月の光は人を狂わせますから
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