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全てを擲つ
痛みを伴うほどの羨望を
凍てついたままの憐憫を
この身に受けていた
合理性のみを突き詰めて
無駄なものを消し去って
最短を見据えて歩いていた
機械仕掛けだとか
冷酷非道だとか
散々な言い様だ
でもその言葉は
心の芯までは届かなかった
結局は脱落者と怠け者たちの戯言だ
捨てられるものに執着して
余分を愛して生きている
できる限りのことをして
四肢が砕けるまで挑んで
そこまでして初めて
弱音や愚痴が許されるはずだ
機械だろうが
非道だろうが
そんなことは関係ない
掴んだもの勝ちだろう
そういうふうに出来てるんだよ




