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Another
Another
きっともう、あなたは知っている
ただ整然と過ぎる日々の向こう側に
それがあることを
Another
けたたましく響く鎮魂歌
五月蝿いと耳を塞いで待っている
あなた自身を
Another
いつか訪れる終日に
一刻の猶予もないと分かった
あの日のことを
Another
届かずに消えた想い
気付かないふりなんてできない
その過去を
Another
希望にはなれないと
この両手には大きすぎると諦めた
ひとつの未来を
ほら、見えてきたよ
まだ自我もないただの人形だけど
あれは確かに〝Another〟なんだ
これからあなたのものになる、それの名前は――。




