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詩・それに似た何か  作者: 暗雲(くらうん)
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反芻と現実



反芻する現実を嫌って睨み続ける。


純白の歯車が油に塗れる様を

無言で見届けるような、そんな感覚。



反芻する現実を嫌って睨み続ける。


間違ったことなんて何ひとつない。

血眼になって、唾を撒き散らして。



反芻する現実を嫌って睨み続ける。


おまえだ、おまえだよ。

おまえのせいで、おれは、あいつは。



反芻する現実を嫌って睨み続ける。


髪で隠れているはずの眼球を恐れて

震え上がるその姿が、一番の幸福なんだ。



反芻する現実を嫌って睨み続ける。


唇を噛み切って、声を枯らして、叫ぶ。

誰でもいい、誰でもいいから。



反芻する現実を嫌って睨み続ける。


止め処ないこの現実を、この惨劇を。

おれの頭から排除してくれ。



反芻していた現実だったものを睨んでいる。

それはおれの姿だったし、おまえの姿だった。

ひとつだけ、ひとつだけ残ればいいんだ。

たとえそれが、塵だったとしても――。




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― 新着の感想 ―
[一言] これは難しいや。音はシンプルなのに。 結局は現実は壊され、おまえかおれかのどちらかが残った。それはどちらであっても、現実が壊されさえすれば良かった、ということなのかな。
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