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詩・それに似た何か  作者: 暗雲(くらうん)
63/448

磨りガラス



透明でありながら

無色には程遠い。


――扉。


押し開けるとそこには

風が吹いている。


黒い風だ。

夜闇を纏って

ひゅう、ひゅうと吹く。


扉を閉じて

向こう側を見つめる。


蛍光灯の暖色。

羽音。

風邪の足跡。

笑い声。

生活感の乱舞。


ふと、気付いた。


磨りガラス越しに見える

黒い人影。


顔がなかった。

黒い帽子を被っているようだ。


手を伸ばしているそのひとは

困っているようだった。


中に入りたいのかもしれない。

こちらに来たいのかもしれない。


誰か分からない人物を

磨りガラスの内側に招いてはいけない。

本能が告げる。


――しっかりと鍵を閉めて

磨りガラスを砕いた。




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― 新着の感想 ―
[一言] 呼ばないと入れない怪異ってあったような。吸血鬼とかがそれだっけ? すりガラスっていうのは、対象が離れているから見えない。ガラスにぴったりくっつくと、はっきり見えてしまう。黒いのがガラスに寄っ…
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