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橋の下の罪
橋の上
空を見上げる
足元に転がっている小石は
川の中へ蹴り飛ばした
午前三時
ひとり歩く
夜道の街灯
鼓動する
忘れられないんじゃない
忘れていいのか分からないんだ
何気ない一言が
誰かの人生を狂わせる
そんなことはもう
解りきっていたのに
罪を背負う
透明を泳ぐ
冷えた手の上に
陰が宿っていた
ライターを片手に
叫ぶ
これまで背負ってきた罪は
無意味に消えるのかな
誰にも救われず
誰も救えずに
狂ってしまった
壊れてしまった
壊れた時計は
もう動かない
ひとりの夜道
ライターをポケットへ
歌う――肺が凍みる
捨ててしまおう
余生を
押し潰される前に
抱きしめて
融け合って
橋の下へ




