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詩・それに似た何か  作者: 暗雲(くらうん)
40/448

ハンカチ



枯れそうな樹の

その根元に

一匹の仔猫が

死んでいる

名前なんてもちろんないし

これだけ寒い中じゃ

相当苦しんだろう

「可哀想」とは思わないけど

「ざまぁみろ」とも思わない

『そこに仔猫の死骸がある』

それ以上でもそれ以下でもない


汚れていた

それは決して

目の前の死骸だけではなくて

この手もそうだった

むしろ

より輪をかけて汚れていた


ハンカチ

いくら拭いても

汚れなんて取れはしない

ただの布切れで

この汚れは取れない

見えているはず

なのに

どうしても触れられない

べたついていた

ささくれていた

汚かった

僕はそれを

ただ静かに見つめていた




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― 新着の感想 ―
[一言] 手を汚す。比喩的表現だけれど。でも実際、本人にはそう見えてくるのかもしれない。 けだものなら、何をするのも口になって。口が汚れてもそれは生きるための食事でも同じだから、何も考えないのかもしれ…
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