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『U』
どこにでもいる
誰もがそう
『もしかしたら』
そんな未来がある
不確定性に揺れる
焦燥と不安の反証
ごくありふれた
どこにでもある日常
残光に救済を
暗澹に刑罰を
秒針よりも忙しない
僕らの毎日
手を取り合って
頷き合って
一緒の道を
一緒の歩幅で
……そんな未来が
あったらいいのに
咽び泣いて
笑い転げて
陰――踏み抜いて
くだらない
未来も可能性も
どうだっていい
つまらない結末だけが
僕らを待ってる
投げ捨てて
踏みつけて
燃やして
埋めた
跡形もなく
塵も残さず
月よりいっそ蒼白で
病的に笑む
「あはは」




