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霧の星
窓の外
広がる景色に
灰色が伸びる
のっぺりと
それでいてしつこく
霧が広がる
夕暮れは過ぎ去って
長い長い夜が来る
窓を開ける
風が吹く
霧の鼓動で
髪が濡れる
遠くの街も
近くの家も
静かなまま
星を灯す
霧に浮かぶ
地上の恒星
伝染していく
それを見ている
何もせずに
階段を下り
靴を履く
扉の外
霧が消える
散ってしまった
その後には
虚しく降る小雨だけ
太陽は落ちて
月が隠れた
今宵は冷える
ポケットの中
冷えた手のひら
鼻歌を奏でながら
星間飛行
そして行き着く
輝きのない恒星
土砂降りさ
笑っちまうね




