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詩・それに似た何か  作者: 暗雲(くらうん)
33/448

湯舟に沈む



揺れる水面

水滴がひとつ

音もなく

波を残して

ただ果てる

それを待ってる

温い湯舟

冷めた思考


融けてゆく

この体は

氷よりも

濁っていた

掬いあげる

零れ落ちる

温い湯舟

醜い衝動


突き動かされて

操られて

糸を引かれて

踊り踊る

<変わらぬ運命>

それがわたし

それがおれ

それがぼく


ひとつ、糸を切る

左手が沈む

誰かを殴った

錆びた左手が

からん、ころん

と音を立て

沈んでゆく

波を残して


もうひとつ、糸を切る

右手が沈む

誰かを殺した

腐った右手が

からん、ころん

と音を立て

沈んでゆく

波を残して


最後にひとつ、糸を切る

頭が沈む

沈む

沈む

沈む

沈む

沈む

沈む――――。


何も見えない

何も聞こえない

何も分からない

暗闇だけがそこにいた




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― 新着の感想 ―
[一言] マリオネット。実際にやってみると、思い通りに動かすのは難しい。 一体誰が糸を操っていたのだろう。そして誰が糸を切ったのだろう。それこそ運命、か。
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