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雲と風
手を広げて
天を仰ぐ
快晴の色
鼻をつく
草いきれも
微風も
どこか遠い
嘘みたいだ
誰もいない
公園で一人
誰も来ない
知ってるさ
雲に乗って
遠くの街まで
何もかもを
ここに置いて行こう
どうせ帰って来ないさ
そんな気がして
右手の幸せを
放り投げる
放物線は
ぐちゃぐちゃで
原型もない
過去のよう
街灯の光
足元を照らす
薄い影が
笑っていたよ
誰も咎めない
知ってるさ
僕は誰にも
見えていないのさ
風に乗って
誰もいない街まで
涙の痕は
雨で隠して
少し沁みるけど
それすら懐かしい
疲れて果てるとき
そこが僕の未来さ




