表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩・それに似た何か  作者: 暗雲(くらうん)
23/448

紫陽花



季節は変わり

雨は止んだ

梅雨の形見が

路上に斃れる


枯れた紫陽花を

無造作に手のひらへ

力も籠めずに

握り潰す


ほら、あっけなく

灰色の粉になる

手触りだけは

心地良かった


くしゃり、くしゃり

さらり、さらり


潰す

舞う

潰す

笑う



季節は変わり

木枯らしが吹く

道端にある

灰色の紫陽花


目が眩んだ

笑顔が零れた

どうしようもなく

笑っていたんだ


僕は生きるよ

紫陽花を背負って

灰色のまま

色褪せたまま


くしゃり、くしゃり

さらり、さらり


潰す

舞う

泣く

散る



季節は変わり

変わり続けて

どうでもよくて

笑っていた




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 紫陽花は不実の花。でも、その不実も干からびるほどに枯れ果てると、それはまた哀れ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ