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星空
青白い月がひとつ
雲が浮かぶ夜空は遠く
星はどこかへ隠れて
今夜は冷えそうだ
そんな日には決まって
展望台へ足を運ぶ
切れかけの懐中電灯
擦り傷だらけのスニーカー
厚ぼったいジャケット
型の古いスマートフォン
ああ、忘れちゃいけない
安酒と一眼レフカメラ
緩やかに続く坂道を
あの日をなぞって歩いてく
緩やかに続く坂道を
あの日をなぞって歩いてく
隣に君はいないし
あの日みたいに星は見えないし
雲だけが浮かんでいるけど
それでもひとつ
変わらないことがある
展望台から見える
この街が灯す星空
君が好きだと言っていた
様々な人生の煌き
君はもうこの街にはいないけど
あの日の星空を探してる
君の星を探してる




